引退後に予想外の転身!サッカーとは異なる「セカンドキャリア」を歩む元Jリーガー5選

Jリーガーの平均引退年齢25歳と短く、40代までプレーしている選手はごく少数。引退後の人生が長い分、セカンドキャリアの重要性が叫ばれている。

現役を引退した選手たちの多くは指導者などに転身しているが、中にはサッカーとは一見関係がない意外なキャリアに進む選手もいる。

今回はセカンドキャリアでサッカーとは異なる道を歩む元Jリーガー5人を紹介する。

北井佑季

主な所属Jリーグクラブ:カターレ富山

セカンドキャリア:競輪選手

2012年にFC町田ゼルビアをJFLからJ2昇格に貢献したFW北井佑季は、翌年Jリーグデビューを果たした。デビューシーズンは38試合5得点と活躍した。

センターフォワード、攻撃的MF、左右のウイングなど複数の攻撃ポジションを器用にこなして存在感を見せた。松本山雅FC、カターレ富山、SC相模原を経て、2018年に現役を引退する。

引退後、北井は競輪選手に転身。養成所を卒業してからは着々と実力をつけ、今年2月に開催されたG1(※国内で2番目に位置するレースカテゴリー)読売新聞社杯全日本選抜競輪に初出場を果たし、準決勝まで出場した。

サッカー選手としてJ1ではプレーできなかったが、いつの日かGP(※国内最高のレースカテゴリー)KEIRINグランプリで北井さんが走る姿を見たい。

高崎寛之

主な所属Jリーグクラブ:松本山雅FC

セカンドキャリア:農家(白ヒラタケなど栽培)、経営者

駒澤大卒業後にJ1浦和レッズに加入したFW高崎寛之は、188センチの高身長を生かした豪快なプレーで水戸ホーリーホックや松本山雅FCのサポーターを沸かせた。これまでJリーグクラブを8クラブ渡り歩き、2021年にヴァンフォーレ甲府でプロサッカー選手引退を表明した。

その後は北信越2部のFCアンテロープ塩尻でアマチュア選手として現役を継続。松本市内のカフェ経営や農家として白ヒラタケ、長芋、ネギなどの栽培に従事している。

白ヒラタケの栽培は全国テレビ放送で取り上げられるほど注目されており、お笑い芸人のロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと共演も果たした。

松本山雅のイベントに顔を出すこともあり、引退後もサポーターからヒロさんと呼ばれ愛されている。

柴田大地

主な所属Jリーグクラブ:カターレ富山

セカンドキャリア:警察官

2014年にJ2のカターレ富山に入団したGK柴田大知は、モンテディオ山形戦でプロデビュー。だが競争が激しいGKというポジションだったために、リーグ戦2試合出場と主力には定着できなかった。

その後は2015年に当時東海1部のFC鈴鹿ランポーレ(現鈴鹿ポイントゲッターズ)に加入するも、同年で現役引退した。

引退後は三重県警に入庁し、2018年から三重県警四日市南警察署刑事第一課で勤務。その姿が全国番組で放送された。犯罪者を捕まえて、地域の安全を守る柴田さんのセカンドキャリアを応援したい。

青山隼

主な所属Jリーグクラブ:徳島ヴォルティス

セカンドキャリア:俳優

名古屋グランパスU-18からトップチーム昇格を果たしたMF青山隼は、2006年にJリーグデビューを飾った。世代別代表で活躍していたものの名古屋では定着できず、セレッソ大阪、徳島ヴォルティス、浦和レッズを渡り歩いた。2015年に徳島で現役引退を発表した。

熱狂的な徳島サポーターの大杉漣さんの出演した映画『HANA-BI』から刺激を受け、俳優業をセカンドキャリアに選んだ。

俳優転身後は人気刑事ドラマ『相棒』に出演し、『新宿スワンⅡ』、『スマホを落としただけなのに』、『恋する寄生虫』と多数の映画にも出演している。端正な顔立ちと高い身体能力を持つ青山さんが今後どのような役を演じるか注目したい。

鈴木啓太

主な所属Jリーグクラブ:浦和レッズ

セカンドキャリア:経営者、YouTuber

2000年から15年間、浦和レッズ一筋で過ごしたMF鈴木啓太はJ1、ACL、天皇杯と数多くのタイトル獲得に大きく貢献した。日本代表では28試合に出場し、「水を運ぶ人」としてイヴィチャ・オシム監督から寵愛された。

2015年に現役引退してからは、実業家に転身。腸内細菌の研究により食品やサプリメントなどの開発をするAuB(オーブ)株式会社の代表取締役CEOを務めている。

【関連記事】Jリーグで今シーズン活躍している「最強イケメン」5人

近年ではYouTubeチャンネルを開設し、有名選手や有名監督をインタビューするなど活躍の場を広げている。

© 株式会社ファッションニュース通信社