カブスがハップとの契約延長を発表 3年総額6100万ドル

日本時間4月13日、カブスは昨年オールスター・ゲームに選出された外野手のイアン・ハップと3年契約を結んだことを発表した。ESPNのジェフ・パッサン記者によると、3年総額6100万ドルの契約となっており、期間は来季から2026年シーズンまで。ハップは今シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる予定だったが、カブスは今回の契約で流出を回避した。

現在28歳のハップは2017年にメジャーデビューを果たすと、115試合に出場して打率.253、24本塁打、68打点、OPS.842と鮮烈なルーキーイヤーを送り、チームの地区優勝に大きく貢献。その後も堅実な活躍を見せ、昨年は打率.271、17本塁打、72打点、OPS.781をマークしてオールスター・ゲームに選出されたほか、レフトの守備でも安定したプレーでゴールドグラブを受賞した。ハップは今季もここまで10試合で打率.282、1本塁打、6打点、OPS.891と好調で、主軸としてチームを引っ張っている。

カブスは昨年オフにFAのショート、ダンズビー・スワンソンを7年総額1億7700万ドルで獲得したほか、内野手のニコ・ホーナーとも今季開幕当日に契約延長を発表と補強姿勢を推し進めている。2018年を最後にポストシーズンから遠ざかっているカブスは、昨年オフFAのウィルソン・コントレラスを筆頭に、ハビアー・バイエス、クリス・ブライアント、アンソニー・リゾなど近年は主力選手の流出が相次いでおり、ハップも昨夏はトレードの噂が取りざたされるなど落ち着かないシーズンを送っていた。それでもハップは今年の春季キャンプ中に「チーム組織の中で心地よく過ごせており、他のチームのユニフォームを着るのは奇妙なことだ」とチームへの愛着を語っており、双方にとって円満な契約延長となった。

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