第3の食材保存「ZEROCO」とは?

食材や食品の保存方法として、冷蔵・冷凍に次ぐ新しい保存方法が4月12日に発表されました。それが「ZEROCO(ゼロコ)」と呼ばれるもので、これまでの常識を覆す革新的な技術となっています。

食材の鮮度を冷凍せずに長期間、保ちながら、品質も落とさないという、世界初の技術「ZEROCO」。WIRED CAFEなどの飲食店100店舗を経営する楠本社長が立ち上げた新事業です。アボカドをZEROCOで長期保存した場合、買ったばかりのような見た目で、一目瞭然。食材以外も可能なZEROCOは、温度が約0℃で、湿度が100%弱の保管環境を実現することで、鮮度を保ったまま長期保存が可能になるということです。さらに、ZEROCOを冷凍前の予備冷却として使用すると、ドリップや冷凍焼けなどを防ぐことも。気になる味のほうは?ZEROCOで保存後、約3カ月冷凍し、常温で解凍した海苔巻きやショートケーキを試食すると、出来たてと変わらない美味しさが保たれていました。その着想のヒントが、日本の伝統的な雪下野菜だというZEROCO。世界に広がるフードロス削減や、食糧危機にも向き合っていくとしています。楠本社長は、「日本人が昔から知っていた知恵、海外の方はご存じなかったのではないかと、それがちゃんとこれから先の人口爆発する人類へ貢献する、この痛快なストーリーをちゃんと育てたいなと思いますね」と話しました。

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