茨城・鹿嶋市 子育て支援センター完成 ランチ室や芝生園庭

13日にオープンする鹿嶋市地域子育て支援センター「セイビ堂ドリームパーク」=同市宮中

茨城県鹿嶋市が宮中地区に整備を進めてきた地域子育て支援センターのオープニングセレモニーが12日、関係者ら約50人が参加して行われ、新施設の完成を祝った。13日から利用できる。

式典で田口伸一市長は「子どもたちに夢を与えられる施設になるようご支援、ご協力をお願いしたい」とあいさつ。その後、正面玄関前でテープカットが行われた。

名称は、市初のネーミングライツ(施設命名権)が採用され、「セイビ堂ドリームパーク」となった。契約期間は2028年3月31日までの5年間。セイビ堂の阿部慎也CEOは「子どもたちの夢がなる木が実る施設になってほしい」と期待した。

同支援センターは、須賀地区にあった施設が老朽化したため、昨年7月から建設が進められてきた。

新施設の敷地面積は約2600平方メートルあり、うち建物は約900平方メートルで鉄骨平屋建て。軽スポーツが楽しめ、イベントなども開催できる多目的ホールのほか、飲食や休憩ができるランチ・カフェルーム、授乳室、相談室などを整備した。

園庭には天然芝生を張り、はねて遊ぶ「ふわふわドーム」を設置したほか、赤ちゃん用ブランコなども置いた。

主な利用対象は、小学生以下の子どもと、その保護者で、毎週月曜日と年末年始を除き、午前10時から午後5時まで開館する。

一方で、新施設は中心市街地のにぎわい創出も期待されている。市こども相談課は延べ年1万2千人以上の利用を目標に掲げており、「子育て中の親子らが立ち寄り、遊び、交流して、相談できる施設。気軽に活用してほしい」と呼びかけている。

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