トリカブトによる食中毒で70歳代男性が救急搬送、山菜と間違えておひたしに【新潟県佐渡市】

男性宅に残っていたトリカブト(写真提供 佐渡保健所)

新潟県によると、佐渡市の70歳代男性が4月11日、トリカブトによる食中毒で同市内の医療機関に救急搬送された。

佐渡保健所が調査によると、男性は4月11日に佐渡市内で「モミジガサ」と思われる野草を採取。同日の夕食として自宅でおひたしにして1人で食べたところ、19時頃からおう吐、ふらつきなどの症状が現れ、21時頃に救急搬送されて市内医療機関を受診した。

その後、男性宅の残物を専門家が鑑別したところ、有毒植物のトリカブトであったことが判明し、男性の症状がトリカブトによる中毒症状と一致することなどから、佐渡保健所はトリカブトによる食中毒と断定した。

なお、男性は快方に向かっている。

新潟県内では2020年にも、五泉市でトリカブトによる食中毒が報告されている。佐渡保健所の担当者は「種類の判定ができない植物は、食べないようにし、また人にあげないようにしてほしい。特に、人から貰ったものになると信用してしまいがちだが、今一度確認を徹底してほしい」と注意を呼びかけている。

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