トライポッド(三脚)を自作してみよう!100均アイテムや自然木を用いた作り方を伝授

焚き火やケトルを焚き火の上に吊るせる「トライポッド(三脚)」は、キャンプで焚き火を使って料理する際に便利なアイテムです。アウトドアメーカーなどから販売されている既製品もありますが、身近な材料を使って世界にひとつしかないトライポッドを自作するのもおすすめ!そこで今回は、トライポッドのDIYに挑戦したい人向けに100均のアイテムや自然木を用いた作り方を詳しく紹介します。

DIYを始める前にチェック!トライポッドを自作するメリット・デメリット

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17388592

トライポッドを自作する前に、自作のメリット・デメリットを確認しておきましょう。

市販のトライポッドを使わずに自分でDIYすることで、次のようなメリットがあります。

【自作のメリット】

  • コストをおさえられる
  • 現地で材料を調達すれば荷物を減らせる
  • 自由に設計できる
  • SDGsに貢献できる(自然木を使えば環境にやさしい)
  • ロープワークの勉強になる(結び方をおぼえると日常でも役立つ)
  • 世界に1つのオリジナルアイテムを作れる

一方、手作りであるがゆえ、以下のようなデメリットがあるのも否定できません。

【自作のデメリット】

  • 作るのに手間がかかる
  • 現地で材料調達する場合は良い材料が見つかるかわからない
  • 既製品に比べて強度や安定性に欠ける

トライポッドの自作はメリットが多い反面、デメリットもあるので「比較的時間に余裕がある」「手間を楽しみたい」といった人におすすめです。

トライポッドを自作してみよう!100均グッズや拾った木でできる簡単な方法を紹介

photo by 吉田 達史画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17392418

ここからは、100均グッズや現地で拾った木などを用いたトライポッドの作り方を紹介します。

簡単に自作できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

100均グッズを使って作るコスパ◎な自作方法

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トライポッドは、ダイソーなどの100均グッズと拾った木を活用すると、コストを抑えて自作できます。作り方も簡単で、わずか10分ほどで自作できますよ!

必要な材料・道具と主な手順は次のとおりです。

【材料・道具】

  • 拾った木
  • 鉄製チェーン
  • 自在ワイヤー
  • S字フック
  • 結束バンド
  • ラジオペンチ

【手順】

  • 自在ワイヤーで木を固定するリング状の部品を作る
  • リングがずれないように結束バンドで固定する
  • 拾った木の枝をはらい、先端をカットしてリングの穴に差し込んで広げる
  • リングの穴にS字フックとチェーンをかける

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なお、ポール(脚)部分に、木ではなく、鉄筋や鉄パイプを使用すると、繰り返し使える丈夫なトライポッドを自作できます。

フィールドで拾った木で作る手軽な自作方法

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17388592

続いて、拾った木と身近な材料でDIYするトライポッドの自作方法を紹介します。

手持ちの道具があればトライポッド用に新たなアイテムを購入する必要がないので、よりコスパ良く自作できますよ。

【材料・道具】

  • 150cm程度の長さの木(3本)
  • ロープ(トライポッド用・フック用)
  • Y字に枝分かれしている広葉樹の枝
  • ナイフ
  • ノコギリ

【手順】

  • ノコギリで木を切りそろえ、末端を斜めに切っておく(地面に刺さりやすくなる)
  • 並べた木の中央にロープを巻いてから、残りの2本に巻きつけて固定する
  • Y字型の枝にナイフを使ってくぼみを作り、くぼみにロープを巻き付けてフック部分を作る
  • 三脚部分とフック部分をロープで連結する

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ナイフの背を活用する工程があるため、折りたたみ式でないものを使用するのがおすすめです。

より耐久性やクオリティを求める人には既製品のトライポッドがおすすめ!

photo by 吉田 達史

「トライポッドを自作する自信がない」「デメリットが気になる」といった人には、既製品のトライポッドがおすすめです。

ここでは、ハピキャン編集部がリサーチした人気商品を3つ紹介します。

安定感バツグン!Coleman(コールマン)『ファイアープレイススタンド』

Coleman(コールマン)『ファイアープレイススタンド』は脚が4本付いているトライポッドで、安定性に優れているのが特徴です。

付属のペグを使ってペグダウンすれば、足場の悪い場所でもより安定して使えます。

【スペック】

  • サイズ:使用時/約78×78×140cm、収納時/約13×13×58cm
  • 重量:約3.2kg
  • 耐荷重:約20kg
  • 素材:スチール
  • 付属品:チェーン、ぺグ、収納ケース

軽量で持ち運びやすい!SOLOSTOVE(ソロストーブ)『TRIPOD(トライポッド)』

SOLO STOVE(ソロストーブ)『TRIPOD(トライポッド)』は、軽量なアルミ製の三脚です。

脚を分割してコンパクトに収納できるので、携帯性にも優れています。調理器具のほか、ランタンを吊るすのにもおすすめですよ。

【スペック】

  • サイズ:使用時の高さ/約110cm
  • 重量:約0.538kg
  • 耐荷重:-
  • 素材:アルミニウム
  • 付属品:チェーン、収納ケース

チェーンで長さ調節が可能!ONOE(尾上製作所)『ハンディトライポッド ブラック』

photo by 吉田 達史画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17493311/

ONOE(尾上製作所)『ハンディトライポッド ブラック』は、ダッチオーブンやケトルなどの調理器具を吊るすためのチェーンの長さが調節可能です。食材や調理工程に合わせて火の強さを調節できることで、調理の幅が広がります。

本体と脚部を分割してコンパクトに収納できるため、持ち運びしやすいのも魅力です。

【スペック】

  • サイズ:使用時/80×138cm、収納時/約50.5×9×9cm
  • 重量:約2.5kg
  • 耐荷重:-
  • 素材:スチール
  • 付属品:キャリーバッグ

知っておくと超便利!キャンプがもっと快適になるトライポッドの活用方法

https://happycamper.jp/_ct/17388592/

トライポッドは、主にケトル・クッカー・ダッチオーブンなどを用いた焚き火料理に使用しますが、そのほかにも以下のようにさまざまな使い方ができます。

  • ランタンを吊るす
  • 蚊取り線香ホルダーとして使用する
  • メッシュかごやバスケットを吊るして小物や食材を保管する、洗った食器を乾燥させる
  • ハンガーラックとして活用する(2つならべて、間にほかの木を通す)

このようにアイデア次第で調理以外のシーンでも幅広く活躍してくれるので、キャンプなどのアウトドアの際には1つあると便利ですよ!

世界に1つだけのトライポッドを自作して手間を楽しもう!コスパの良いキャンプも実現できる

photo by 吉田 達史画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17388592/

トライポッドは焚き火料理に便利なキャンプギアであり、さまざまなメーカーから既製品も販売されています。

既製品には耐久性やクオリティが高いメリットがある一方で、自作したトライポッドは大幅にコストを削減したり、自由にカスタムしたりできるのが魅力です。

手軽に手に入る100均グッズや大自然の中で見つけた天然の材料を使って、世界に1つしかないオリジナルのトライポッドを手作りしてはいかがでしょうか。

(ライター:hayase)

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