佐賀ノリ、20年ぶり首位陥落 今季9億枚、兵庫に及ばず

赤潮などの影響で変色したノリ=1月、佐賀市沖の有明海

 養殖ノリの生産で19年連続日本一の佐賀県が、兵庫県に首位の座を明け渡すことが13日、確定した。福岡県柳川市で入札会が同日開かれ、最後の出品が完了。今季の生産枚数は累計で約9億枚、額は約168億円にとどまり、いずれも兵庫県に及ばなかった。少雨や赤潮の断続的な発生で海中の栄養分が不足し、ノリが十分に成長しなかったためという。

 佐賀県有明海漁協と全国漁連のり事業推進協議会によると、昨季と比べ生産枚数は半減、額は2割減となった。供給量が減ったことで1枚当たりの単価は18.48円と、約1.5倍になった。

 一方、今月3日時点で兵庫県の生産枚数は約11億枚、販売額は約203億円だった。

福岡県柳川市で開かれた養殖ノリの入札会=13日午前

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