『王様ランキング』は、十日草輔氏による累計発行部数200万部を超える人気マンガ。2021年10月から2クールにわたってアニメ『王様ランキング』として放送され注目を集めました。
耳も聞こえず、剣もにぎれないほど非力なボッス王国の第一王子・ボッジと、その彼に初めてできた友達、カゲ。
カゲとの出会い、そして小さな勇気によってボッジの人生が大きく変わりだす──。
2023年4月13日より、待望の2期『王様ランキング 勇気の宝箱』が放送される本作から、ホッジの親友であり、暗殺集団「影の一族」の生き残りでもあるカゲを演じる村瀬歩さんにお話を伺いました。
▲村瀬歩さん（カゲ役）
いろんな層、いろんな世代に刺さってる作品だと実感
――前テレビシリーズ『王様ランキング』は多くの反響があったと思うのですが、村瀬さんの元にも届いていましたか？
村瀬歩（以下、同じ） もちろん。すごく反響は大きかったですね。身近なところで言うと、僕の親もけっこう自分が出てるアニメは見てくれるんですけど、実家に帰るとカゲちゃんの真似をずっとされたり（笑）。あとはお仕事でご一緒するヘアメイクさんとか、あまり普段アニメを見ない人たちが「『王様ランキング』めちゃくちゃ面白い」「カゲっていい役だよね」「めっちゃ泣いた」というようなお話をしてくれたので、いろんな層、いろんな世代に刺さってるんだなというのは実感しました。多くの人の心に残る温かさがある素晴らしい作品だな、と改めて感じましたね。
――そして、新シリーズ『王様ランキング 勇気の宝箱』が決まったときはどんなふうに思われましたか？
まず、率直にめちゃくちゃ嬉しかったです。
（前シリーズに）決まった際に原作を読ませていただいたんですけど、本当に面白くて。
ただ、前作の終わりぐらいのところが、もう原作のストック的にも追いついちゃうから続編はあるのかな、どうなるのかなと。すごくいい作品だけど、やるとしてもだいぶ先かもしれないな、と思ってたときに「続編あります」と聞いて、嬉しい…でもどうするんだろうみたいな感じもあったので、プロデューサーさん、スタッフさんから丁寧にお話をうかがって「なるほど！」と。本当に作品が好きなので、純粋に楽しみですし、何より嬉しかったですね。本当にありがとうございます、という気持ちです。
――カゲを演じるにあたりどんな思い、意気込みをお持ちでしたか。
構えすぎないというか、ボッジ役の日向（未南）ちゃんもすごく作品のことが大好きだし、関わってる人たちみんなが本当に作品のファン。作品のことが大好きだ、という人たちで作られているというのはすごく信頼を置いているので、信頼しつつ流れに身を任せよう、という感じでやらせていただきました。
――カゲは前シリーズの最初のほうと後半では変化もありましたが、演じる上でそこはどう意識されましたか？
短気だったり、そういう物腰、パーソナリティはそんなに変わってないんですけど、やっぱり社会性の獲得、みたいなものがあって、そういう変化で最終的には「自分のことを必要としてくれてる」みたいなところを感じて、手と手を取り合う嬉しさ、そういうことへの心の動きはすごく意識して演じました。頑なな感じから徐々に変わっていく。大事な部分かなと思っています。
「味方」っていうのはすごい単語だな
――今回演じることで改めて思ったカゲの魅力、こういうところが好きだな、と思われたところは？
やっぱり自分の信念をしっかり持つ。信じる強さを持ってるところですね。前作の第2話で「お前の味方になりたいんだ」ってセリフが出てきますけど、「味方」っていうのはすごい単語だなと思っていて。友達でもあり、理解者でもあり、でも全てを肯定するわけじゃないけど、本当にボッジのためになることを全力で考えるということをずっといつもくじけずに続ける強さ。本当にボッジのことを大事に思ってるからこその勇気。人に嫌われてもいいというか、それでもボッジの行く末を一緒に見ていきたい、みたいな信念の強さが凄まじくてそこがすごく好きですね。
――カゲの発する言葉、ワードのチョイスも含めて刺さるものが多いですよね。
原作の十日（草輔）先生のセンスがすごいですよね。ハッとさせられるというか。先生の哲学を見てるような感じの作品だと思いますし、喝を入れられる感じもあります。
──そんなカゲを演じる上で、テクニカルな部分なのか、気持ちの部分なのか、重きを置いてるのはどんなところですか？
カゲが今動いてる目的は全部ボッジなので、ボッジのために、ボッジの味方である、ということを外さなければ、どんな表現をしても大丈夫だろうというのは思っています。あとは対等であることをちゃんと忘れないというか、ボッジの言葉をカゲが言語化するので「言ってあげてる」みたいな感じの“説明”になりすぎないように。そこはめちゃくちゃ塩梅が難しいし、ご指摘いただいたり自分で調整したりしています。
村瀬歩の最近の沼は？「マンションが大好きなんです」
――では最後に、村瀬さんご自身のこともうかがえればと思います。村瀬さんの「沼」。最近のハマっていることはありますか？
僕、マンションが大好きなんです。物件、構造も好きなんですけども、いろんな例えば大手のデベロッパーさん、三井さん、三菱さん森ビルさんや東京建物さん野村さん、もう好きすぎて。建物施工会社さんも推しがいるんですけど、清水建設さんすごいな、大林組さんすごいな、とか。こんな話で大丈夫ですか（笑）？
――もちろんです（笑）。
そうやって、ここの天井の梁の部分は、こういうところにこだわってるなとか。見てるだけでわくわくしちゃうんですよね。デベロッパーさんによっても考えてること、やりたいことが違ってて、そういうのを見るために、めちゃくちゃ歩き回ってます（笑）。
――何気なく歩いててここいいな、と見つけることも？
ありますあります。最高ですよね。だから、声優さんの友達が引っ越すとき、一緒に物件見に行ったりしますよ。「ここはこの動線がこうだから」「この間取りだからこうだね」とか。すみません、どうしても熱入っちゃいましたけど、これは話し出すと止まらないほどの「沼」ですね（笑）。
村瀬歩（むらせ・あゆむ）
12月14日生まれ。ヴィムス所属
公式サイト●https://www.vims.co.jp/talent_profile_detail.php?id=11
『王様ランキング 勇気の宝箱』作品概要
4月13日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて毎週木曜24：55～放送開始
耳が聞こえず、話すことができない非力な王子・ボッジと、その親友・カゲの冒険を描いたTV アニメ「王様ランキング」。そして本作「王様ランキング 勇気の宝箱」では、ボッジやカゲ、彼らの周りに集いし仲間たちの、知られざる“勇気の物語”が描かれる。
【STAFF】
原作：十日草輔 『王様ランキング』（ビームコミックス／KADOKAWA 刊）
監督：八田洋介
シリーズ構成：岸本 卓
キャラクターデザイン・総作画監督：野崎あつこ
サブキャラクターデザイン・総作画監督：村田 理／チーフ演出：渕上 真／美術監督：金子雄司／美術設定：藤井一志／色彩設計：橋本 賢／撮影監督：上田程之／編集：廣瀬清志／音楽：MAYUKO／音響監督：えびなやすのり／音響効果：緒方康恭／アニメーションプロデューサー：岡田麻衣子／アニメーション制作：WIT STUDIO
【CAST】
ボッジ：日向未南／カゲ：村瀬 歩／ダイダ：梶 裕貴／ヒリング：佐藤利奈／ドーマス：江口拓也／ベビン：上田燿司／アピス：安元洋貴／ドルーシ：田所陽向／ホクロ：山下大輝／デスハー：下山吉光／デスパー：櫻井孝宏／オウケン：遊佐浩二／ミランジョ：坂本真綾
【公式サイト&twitter】
公式サイト：https://osama-ranking-treasurechest.com/
公式twitter：https://twitter.com/osama_ranking（@osama_ranking）
