不明ヘリ、機体の主要部分発見か 人らしき姿も、「飽和潜水」へ

陸自ヘリが行方不明となった海域を捜索するため沖縄県・伊良部島の港を出る自衛隊員=13日午前

 沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、捜索の結果、13日夜に伊良部島の北東の海域で機体の主要部分とみられる物体が見つかった。政府関係者への取材で分かった。水中カメラの映像では物体は大きく破損しているという。付近に人らしき姿もあり、隊員の可能性があるとみて、ダイバーが「飽和潜水」の作業をして、詳しく確認する方針。

 事故は13日で発生から1週間。自衛隊や海上保安庁は、発生当日から24時間態勢で坂本雄一第8師団長(55)ら10人の行方を捜索してきた。

 陸自は13日、宮古島北西の洋上付近からこれまでの捜索で部品22点を回収したと明らかにした。ほとんどが機体の外側にあるもので、うち1点は機体番号が記載されていることから事故機のものと特定した。

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