笠間つつじ公園(茨城県笠間市笠間)で15日に開幕する2023年の「第52回笠間つつじまつり」で、初めて、高齢者向けに電動車いすの貸し出しが行われることになった。園内の坂道を上り下りする負担を軽減するためで、計4台を用意。利用希望者はゲートで申請すれば、無料で借りることができる。
主催する笠間観光協会によると、勾配のきつい傾斜地が会場となる同まつりでは、以前から「高齢者には坂道がきつい」や「下りる時に危ない」といった声が聞かれ、対策が迫られていた。
電動車いすは、手元のレバーを片手で操作できる。最高時速は6キロで、4段階の調整が可能。車両は3カ所の入場口(ゲート)のうち、2カ所に2台ずつを配置。利用料は取らない。
まつりの会期は5月7日まで。園内には25品種8500株ものツツジがある。今年は開花が例年より早まりそうで「開幕から程なく見頃になる」(同協会)ことも想定される。
期間中は、公園山頂でツリークライミング(5月3～5日)の体験イベントなども予定。入場料大人500円、中学生以下無料。問い合わせは同協会(電)0296(72)9222。
