GDO社員3人（シューズマニア・室井、バイヤー・塩田、編集部員・柴田）が新作のゴルフシューズを試し履き＆品評する恒例企画。今回は春夏モデル編、エコーの「S-THREE ボア」をPick Up！

1）シューズマニア・室井がCheck「病みつきになる土踏まずのアーチ形状」

室井： シンプルな作りで大きなデザインの変化は無さそうですが、トウ側アッパー素材にエンボス加工が施され、通気性が増しています。1ピース構造にもみえるアッパーレザーは、3ピースの上質なフルグレインレザー。サイズ感はいつも通りの「40」がピッタリで、ややスマートなフォルムは、ストレス無く足を包み込んでくれます。

今モデルに限らずエコーゴルフシューズの特長は、足ウラ、土踏まずのアーチ部分の“当たり心地のよさ”です。母指球辺りからカカト近くまでの、尾根の様な盛り上がった形状が心地よく、病みつきになるゴルファーも増えています。インソールを外してみると非常に薄いつくりであることに気づきます。形状も心地ち良い硬さも、インソールだけはなくミッドソールから構成されているという事でしょう。

歩くとしなやかに屈曲するアウトソールはクセが無く、足の負担を感じにくい。重心は低く、スイング時のグリップ力も高く安定感がある。前作から受け継がれるアウトソールのパターン（形状）は、斜面などの悪いライでもスパイクレスだという事を忘れさせるほど機能します。

結果的にいつも通り高い評価となるエコーですが、ややスマートなフォルムであることは念頭に置いていただきたい。極端な幅広、甲高でない方であれば、エコーの沼にハマってみるのもいいでしょう。（シューズマニア・室井）

2）バイヤー・塩田がCheck「異なる硬さの素材を一体化させたミッドソールが秀逸」

塩田： エコーの特徴であるアッパーとソールを一体成型する独自製法のため、アッパーだけでなく、足が360度包み込まれる様な感触を得られます。足になじむ履き心地のよさとフィット感が抜群。「エコーを履いたら戻れない」という声をよく聞きますが、その理由も大いに分かります。

歩いてみると良い意味で違和感を感じ、その味わったことのない感触に「S-THREE」の良さが詰まっています。“秘密”はソール部分。まるでプレートが入っているような中心部の硬さを感じますが、実際には硬さを生むような物が入っているように見えません。触ってみると分かるのですが、硬度がセンター、ヒール、トゥの順番で柔らかくなっていて、その緩急によりプレートが入っていると錯覚するのです。その感触が、しっかり感と心地よい歩きやすさを両立しているのでしょう。

サイズ感ですが、私はこれまでエコーは「41」を選択してきましたが、若干甲の部分が当たるような感触があったため、今回は「42」にしました。甲高の人は一度履いてみるのがおすすめですが、試着できない方はワンサイズアップするといいでしょう。（バイヤー・塩田）

3）編集部員・柴田がCheck「剛と柔を持ち合わせたハイブリッドシューズ」

柴田： 自社で製造しているという高品質プレミアムレザーの質感と、洗練されたデザインがアダルトな雰囲気をかもし出しています。足を入れた瞬間にいつも通りのエコー特有の吸い付くようなフィット感があります。思わずため息が漏れてしまうほどの心地よさは、これまでに何度も説明させていただきましたが、もはや「もう、いいから履いてみて！」としか言えません。それぐらい気持ちいい。

芝生以外での歩きやすさもバツグンで、シューズによる疲労感もほとんど感じられません。快適な履き心地が大きな特長ではありますが、ゴルフスイングに合わせて、つま先、中足部、かかと部分にそれぞれ異なる硬さの素材を一体化させたミッドソールと、バンカーや傾斜地でもビクともしないグリップ力を発揮するアウトソールが、申し分ない安定感も生んでおり「剛」と「柔」を持ち合わせたハイブリッドなシューズという印象です。

税込3万9600円とゴルフシューズとしては高価ですが、一度履いてプレーしてみれば「買ってよかった」と思うはず。エコーはEUサイズ表記となりますのでサイズ選びで失敗しないようにご注意ください。私は普段主に履くシューズは27㎝ですが、細身で甲が低いタイプということもあり「42」と「43」でしばらく迷った末、よりフィット感の得られた「42」をチョイスしました。（編集部員・柴田）

【サイズ参考】（※公式サイトより抜粋）
EUサイズ＝相当cm
39＝24.5cm
40＝25.0㎝
41＝25.5cm
42＝26.0cm
43＝26.5～27㎝
44＝27.5㎝

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