オスカー・アイザックが口に血をにじませ男を挑発 復讐の狂気に駆られる姿 「カード・カウンター」予告

6月16日より劇場公開される、「タクシードライバー」「レイジング・ブル」の脚本などで知られるポール・シュレイダーが監督・脚本を手掛け、盟友であるマーティン・スコセッシが製作総指揮を務めた映画「カード・カウンター」の、日本版予告編が公開された。

予告編は、モーテルの家具を白い布ですべて覆う主人公ウィリアム・テルの奇妙な日常から幕を開ける。彼は刑務所に収監されている間に習得したカード・カウンティングの技術を駆使し、ギャンブラーとしてカジノを渡り歩いていたが、「過去の行いが作った重荷は永遠に取り除けない」と語り、出所後も罪に囚われ禁欲的な生活を自身に課し過ごしていた。しかし、ある日、偶然に出会ったカークと名乗る青年に、かつて自分に罪を被せた男への復讐を持ち掛けられたことで、運命の歯車が動き出す。

華やかだがどこか物さびしいカジノの景色、モノクロの映像で差し込まれた主人公のいまいましい過去、「あなたが過去に何をしてても構わない」と告げるギャンブル・ブローカーのラ・リンダとのロマンスを予感させる場面などが切り取られている。さらに、オスカー・アイザック演じるウィリアム・テルが、無表情で迷いなく拷問を行う姿や、刑務所で口に血をにじませて向き合う男を挑発する姿も収められている。

「カード・カウンター」は、特殊作戦兵士として自らがアブグレイブ捕虜収容所で犯した罪に苦しみ、刑務所で服役したあとにギャンブラーとして出直そうとしている元上等兵のウィリアム・ティリッチを描いた作品。孤立と絶望を断ち切り、愛と人とのつながりを手にしても、過去に犯した行為に心がさいなまれているウィリアムは、解決するために自らの過去に向き合う。

主人公ウィリアム・テルを演じるのは、「DUNE/デューン 砂の惑星」などのオスカー・アイザック。ギャンブル・ブローカーのラ・リンダ役を、「サタデー・ナイト・ライブ」でアフリカ系アメリカ人として初めてホストを務めたティファニー・ハディッシュ、ウィリアムと疑似父子のような関係を結ぶ若者カーク役を「レディ・プレイヤー1」などのタイ・シェリダン、物語のカギとなるウィリアムの元上司ジョン・ゴード役をウィレム・デフォーが務めている。

【作品情報】
カード・カウンター
2023年6月16日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国順次公開
配給:トランスフォーマー
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