“日高屋”人気で増える客 中華そば値上げせぬ努力、結実し客単価上昇 人少ない駅前も攻勢、440店に拡大

ハイデイ日高、3期ぶり黒字

 ラーメン店「日高屋」などを展開するハイデイ日高(埼玉県さいたま市大宮区、青野敬成社長)が12日発表した2023年2月期単体決算は、営業利益が6億1500万円の黒字(前期は35億2300万円の赤字)で、3期ぶりに黒字を確保した。食材価格や人件費、光熱費などのコスト上昇で、昨年8月に日高屋で5%程度値上げしたが「中華そば」は税込み390円で価格据え置き。価格改定後も来店客数は増加し、客単価も上昇した。

 売上高は前期比44.6%増の381億6800万円。店舗は県内5店など計15店を新たに出店し、440店舗となった。従来の駅前繁華街出店に加え、郊外ロードサイド、乗降客が比較的少ない駅前への出店も行う。既存店ではキャッシュレス決済、ポイントサービスを拡充し、一部店舗では配膳ロボットを導入し店舗オペレーションの見直しを実施。コロナ禍で短縮していた営業時間は適宜延長する。

 経常利益は同4.5%減の24億7千万円。純利益は同3.8%減の15億1900万円だった。

 24年2月期の予想は売上高440億円(前期比15.3%増)、経常利益29億5000万円(同19.4%増)、純利益18億5千万円(同21.8%増)を見込む。24年2月期から26年2月期までの3年間が対象の中期経営計画「Hiday500」を策定。採用強化、DX推進などを進め、26年2月期に売上高480億円、500店舗体制を目指す。

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