【2024年関西潮干狩りスポット10選】時期・持ち物・持ち帰り方を達人が解説

【2024年4月19日更新】潮干狩りのシーズンが到来!大人も時間を忘れて、つい夢中になってしまうレジャーですが、「どこがいいの?」、「何時に行けばいいの?」、「持ち帰る方法は?」などの知りたいこともたくさんありますよね。関西のおすすめスポットの紹介とともに、必要な知識と持ち物などを、潮干狩りの達人・原田知篤さんに詳しく解説してもらいました。

【お詫びと訂正】

2023年4月14日更新の記事「【2023年関西潮干狩りスポット10選】時期・持ち物・持ち帰り方を達人が解説」において、香良洲海岸(三重県)が潮干狩り全面禁止中にもかかわらず、誤って潮干狩りが可能なスポットとして紹介する記載がありました。お詫びして訂正いたします。

なお、香良洲海岸は2024年も引き続き、潮干狩りは全面禁止です。

潮干狩りに「適した条件(時期・時間)」は?

潮干狩りは3月〜6月がちょうどよいシーズン。アサリのほとんどは春と秋に産卵し、その前は身が太り旬を迎えるのです。その1回目にあたるゴールデンウィーク時期はハイシーズンだというわけ。また、春はもっとも昼間に潮が引く時期だというのも、この時期に潮干狩りを楽しみやすい要因のひとつなのです。

潮干狩りに適している時間帯は、干潮の前後2時間。特に春の大潮から中潮にかけての日は潮干狩りの大チャンスです。気象庁のサイトに掲載されている潮位表をチェックすれば、訪れる場所の干潮の時間を確認できますよ。

必要な「持ち物・服装」は?

【持ち物】

熊手

貝を入れる網

バケツ

タオル

日焼け止め

【服装】

服装は、汚れても良いラッシュガードなどの長袖のトップスと伸縮性のあるパンツ。足元はマリンシューズなどがいいでしょう。また、場所によっては怪我を防止するため軍手をつけることも大切です。さらに、子どもは濡れやすいので着替えも忘れずに用意していきましょう。日焼けしたくない場合は、ツバの大きな帽子を被るのがおすすめです。

貝を持ち帰る時の「正しい処理方法」は?

【持ち帰りに使いたい道具】

アサリが一番苦手なのは海水温の上昇です。アサリを持ち帰る際には必ず海水から出し、保冷剤を新聞紙などでアサリに直接当たらないようにして低温を保つようにします。砂出し用の海水はペットボトルなどで別に持ち帰りましょう。

一番よくないのは海水の入ったバケツにアサリを入れたまま帰ること。水温が上がるとアサリは急激に弱り、砂を吐く元気もなくなってしまいます。よほど家が近い場合以外は、4月以降、クーラーボックスを使うことを強くおすすめします。

【おいしく食べるための処理方法】

砂抜きをするためには、アサリを目が粗いザルなどに入れて、水道水でよく表面を洗います。アサリが一番砂を吐くのはアサリが棲んでいた場所の海水ですが、もし海水を持ち帰れなかった場合は水道水で3%の塩水(水2,000ccの場合、塩60g)を作ります。

暗く静かな場所で、アサリがあまり重ならないようにして、水面から殻が出るか出ないかの量の塩水に2~3時間程度浸し、新聞紙などをのせておけばOKです。水道水を使った塩水の場合は砂を吐きにくいので、1時間程度長めに入れておきます。

砂が抜けた後は、アサリの体内に残った塩水を吐かせる必要があります。アサリを海水から出してザルなどの上に置き、周りに塩水が飛び散らないように新聞紙などをかぶせておきましょう。静かな場所なら30分〜1時間で塩出しは終了です。もう一度、水道水で殻の表面を洗えば、料理として使える状態になります。

【教えてくれた達人はこの人】

史上最強の潮干狩り超人・原田知篤氏

https://harady.com/shiohigari/

関西のおすすめ潮干狩りスポット10選

潮干狩りに適した時期や必要な持ち物、処理方法がわかったところで、ここからは、関西でおすすめの潮干狩りスポットを厳選して10カ所紹介します。

【大阪府】二色の浜潮干狩り場

二色の浜海水浴場は「日本の白砂青松100選」に選ばれたビーチです。岩や石が少なく、小さな子どもでも安心して遊べます。採取した貝のうち、大人600g、子ども300gまで、おみやげとして持ち帰ることが可能です。

二色の浜潮干狩り場

開催期間:2024年4月13日(土)〜6月9日(日)

休業日:2024年4月15日(月)~19日(金)

住所:大阪府貝塚市澤871

電話:072-432-3022

入場料:大人(中学生以上)1,700円、子ども(3歳〜小学生)850円

アクセス:南海本線「二色浜」駅下車。西へ1km(徒歩約10分)

駐車場:公園駐車場(第1・2・3駐車場)あり

公式サイト:https://nishikinohama.osaka.jp/

【大阪府】ときめきビーチ(淡輪海水浴場)

※2024年の潮干狩りは中止となりました

昭和57年(1982年)から人々の夏の憩いのスポットとして人気のときめきビーチ。大阪湾で一番キレイな水質と白い砂浜で知られています。近くの関西国際空港や明石大橋、ヨットハーバーなどを眺めながら、潮干狩りを楽しめるのもポイントです。

ときめきビーチ(淡輪海水浴場)

住所:大阪府泉南郡岬町淡輪地先

電話:072-494-2141

アクセス:南海本線「淡輪」駅から徒歩約12分

駐車場:普通車620円

※駐車場1もしくは、潮騒ビバレーの東側と駐車場兼バスケット場に駐車可能

公式サイト:http://www.tannowa.or.jp/

【大阪府】ぴちぴちビーチ(箱作海水浴場)

「ぴちぴちビーチ」の愛称で知られる箱作海水浴場には、白い砂浜、青い空が広がっています。晴れた日には、淡路島や明石海峡大橋、関西国際空港を見渡すことも。砂抜きした貝のお土産が付いた潮干狩りのほか、地引き網体験や浜バーベキュー、ビーチバレーなどを楽しめます。採った貝は返却になりますが、新たに砂抜きした安全な貝を大人600g、小人300g持ち帰ることができます。

ぴちぴちビーチ(箱作海水浴場)

開催期間:2024年4月27日(土)〜6月2日(日)

住所:大阪府阪南市箱作3346

電話:072-476-3319(箱作海水浴場管理組合)

入場料:大人(中学生以上)1,600円、小人(3歳~小学生)800円

アクセス:南海本線「箱作」駅から徒歩約15分

駐車場:1,000台(普通車1日640円)

公式サイト:https://shimoshou-gyokyou.com/

【兵庫県】新舞子潮干狩場

瀬戸内海国立公園内にある新舞子潮干狩り場は、干潮時には500m以上も潮が引く広大な海岸です。アサリやハマグリ、マテ貝など、さまざまな貝を採ることができます。採った貝は大人1kg、小学生・幼児は500gまで持ち帰れます。おみやげの「あさりパック」付きです。

新舞子潮干狩場

開催期間:2024年4月13日(土)~6月30日(日)

定休日:火曜日(ゴールデンウィークは除く)

住所:兵庫県たつの市御津町黒崎

電話:079-322-4260

入場料(潮干狩りのみ):大人 1,500円、小学生900円、幼児(3才以上)400円

アクセス:JR「網干」駅よりタクシーで約15分、山陽電鉄「網干」駅から、神姫バス大浦行きで約12分

駐車場:1,000台収容大駐車場完備(1日500円)

※駐車場1もしくは、潮騒ビバレーの東側と駐車場兼バスケット場に駐車可能

公式サイト:https://tatsuno-tourism.jp/workshop/shiohigari/

【兵庫県】的形海水浴場

どこか懐かしさを感じる、白砂の広い遠浅の海岸です。アサリ・ハマグリ・マテ貝が採れます。2024年4月29日(月・祝)、5月12日(日)・19日(日)・26日(日)、6月2日(日)・9日(日)・16日(日)には宝さがしイベントを実施。砂浜に隠された5色の貝殻を見つけると、ステキなプレゼントがもらえます。

的形海水浴場

開催期間:2024年4月1日(月)~6月30日(日)

営業時間:9:00〜17:00 ※潮廻りにより異なる

住所:兵庫県姫路市的形町的形1919

電話:079-254-1964

入場料:大人(中学生以上)1,500円、小人(4歳以上)900円

アクセス:山陽電車「大塩」駅南側より無料送迎バスに乗車

駐車場:あり・普通車500円

公式サイト:http://www.matogata.com/index.php

【兵庫県】須磨海岸

レクリエーションの場として多くの人に親しまれている須磨海岸は、白砂青松の美しい海岸です。足洗い場を完備していて、快適に潮干狩りを楽しめます。大人700g、小人300gのアサリを持ち帰ることができますよ。

また、潮干狩り期間中はJR須磨駅前に特設エリアを設置。海のプロである漁師になかなか聞けない海の話を聞くことも可能です。

須磨海岸

開催期間:2024年4月20日(土)~6月2日(日)

営業時間:10:00〜17:00(最終受付は15:30)

休業日:2024年5月7日(火)~5月9日(木)、荒天時

住所:兵庫県神戸市須磨区須磨浦通5丁目海浜地

電話:潮干狩りに関する問い合わせ→070-3114-1030

入場料:大人(中学生以上)1,800円、小人(3歳〜小学生)800円

アクセス:JR「須磨」駅から徒歩約30秒

駐車場:なし。近くのコインパーキングをご利用ください

公式サイト:https://sumaurasuisan.jp/shiohigari/#about

【兵庫県】赤穂唐船サンビーチ

兵庫県立赤穂海浜公園に隣接する赤穂唐船サンビーチは、遠浅で小さな子どもでも安心して潮干狩りができるスポットです。赤穂海浜公園には、遊園地のほか、動物と触れ合える施設やアスレチックなどもあり、ファミリーレジャーにぴったりです。

赤穂唐船サンビーチ

開催期間:2024年4月27日(土)~6月23日(日)

営業時間:潮廻りにより異なる

休業日:5月7日(火)〜9日(木)、13日(月)〜17日(金)、27日(月)〜6月1日(土)、6月10日(月)〜14日(金)、17日(月)〜19日(水)

住所:兵庫県赤穂市御崎1984-2

電話:0791-42-2458

入場料:大人(中学生以上)1,900円、小人(幼稚園・小学生)800円

アクセス:JR赤穂線「播州赤穂」駅からウエスト神姫バスかんぽの宿赤穂行き約15分、赤穂高校西下車、徒歩約15分

駐車場:約300台(普通車1日500円 ※赤穂海浜公園西駐車場)

公式サイト:https://jfakou.com/

【三重県】香良洲海岸

伊勢の海県立自然公園の南端に約2kmにわたって広がる、白砂青松の美しい海岸です。

現在、資源保護の観点から、一般の方の香良洲海岸での潮干狩りは全面禁止になっています。

香良洲海岸

住所:三重県津市香良洲町1878

電話:059-292-3331(香良洲漁業協同組合)

入浜料:無料 ※海の家「なお屋」休憩料:大人600円、小人400円

アクセス:JR「津駅」下車から三交バス(香良洲行)に乗車して、北浦または香良洲公園で下車

駐車場:専用駐車場あり

潮干狩り禁止について:https://tsukanko.jp/2024/03/01/6408/

【三重県】御殿場海岸

県立自然公園に指定された約17kmにおよぶ海岸線です。春から夏までハマグリやマテ貝、バカガイ、アサリを無料で採ることができます。ただし、2cm以下のアサリと3cm以下のハマグリは、水産資源保護のため持ち帰らないように注意。

御殿場海岸

開催期間:4月中旬〜8月下旬頃

入浜料:無料 ※休憩所利用料:大人(中学生以上)600円、小人(3歳以上)400円

住所:三重県津市藤方

電話:059-246-9020(津市観光協会)

アクセス:JR「津」駅から天白行き・香良洲公園行き・米津行き・高茶屋小森南行きに乗車して約20分、御殿場口または米津(ラッツ前)下車徒歩約3分

駐車場:市営駐車場あり(※開場日時を事前にご確認ください)

公式サイト:https://www.tsukanko.jp/spot/460/

【三重県】向井黒の浜

尾鷲市の南側に位置する黒の浜は、無料で自由に潮干狩りができる海岸でしたが、近年は貝が激減していて採れない状況だとか。徒歩約10分の距離に「熊野古道センター」や海洋深層水の温浴施設「夢古道」があります。

向井黒の浜

開催期間:自然の浜なので基本は年中入場が可能。状況により貝が採れない場合があります

入場料:無料

住所:三重県尾鷲市向井

電話:0597-23-8261(尾鷲観光物産協会)

アクセス:JR紀勢本線「尾鷲駅」から三重交通バス紀伊松本行きバス約11分、向井下車、徒歩約5分

駐車場:なし

公式サイト:https://owasekankou.com/info_news/kuronohama/

潮干狩りは人気のレジャー。土日・祝日は大変混雑するので平日を狙うのもおすすめです。各海岸の潮干狩りルールをしっかり守って、潮干狩りを楽しみましょう。

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