
石川県の馳浩知事は14日、記者会見を開き、中断している定例記者会見について、石川テレビ放送(金沢市)社長の出席を「条件」とする考えに変わりはないと説明した。馳氏は同社製作のドキュメンタリー映画に自身や県職員の映像が許可なく使用されたことを問題視している。
定例会見とは別に、今後は新年度予算の執行状況など発表事項に応じて随時会見を開いて説明すると強調。「方針転換と受け取ってもらって結構だ」とも述べた。14日の会見では、新設する「県戦略広報監」などについて発表した。
馳氏は定例会見の開催を公約に掲げ、昨年3月の知事選で初当選した。今年2月まで毎月1回、月末に定例会見を開いてきたが、3月は開催を見送った。今月4日に記者会見し「今後の定例会見は石川テレビの社長の出席を踏まえて開催するかどうかを検討したい」と述べ、社長の出席を事実上の開催条件としていた。14日の会見でも「肖像権の取り扱いは基本的人権に関わる」と従来の主張を繰り返した。