◇米国女子◇ロッテ選手権 2日目（13日）◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6303yd（パー72）
92位から出た西村優菜は、通算1オーバーでプレーを終えてほっと胸をなでおろした。「70」と伸ばして46位で決勝進出。大会後の今季ポイントランキングに基づいて決定する、次週のメジャー「シェブロン選手権」（4月20日～／テキサス州ザ・クラブatカールストン・ウッズ）出場権の獲得に望みをつないだ。
「疲れました」という第一声とともに息をはいた。予選通過を目指す中、なかなかチャンスにつかない前半を「とにかく耐えた」と振り返った。前半2番、3番と7m前後のバーディパットがわずかにショート。悔しそうに顔を下に向けたが、「とにかく耐えて、チャンスを待つ」と気持ちを奮い立たせた。
9番（パー3）で1.5mにつけてようやくバーディを奪うと、「このまま流れを切らさないようにしよう」と11番（パー5）も伸ばして通算1オーバー。16番をボギーとしてカットライン圏外に後退したが、「とにかくあとひとつ獲らないと」と直後に1m弱につける会心の一打でバウンスバック。最終ホールでパーパットを沈めると、ようやく肩の力が少し抜けた。
決勝ラウンド進出を決めたが、ここからもまだ気が抜けない。「シェブロン選手権」の132人のフィールドは、歴代優勝者やポイントランク上位者らに出場が限られる。西村は91位につける同ランクのカテゴリから現時点で出場優先順位115番目で圏内にいるが、首位タイにいるソン・ユジン（韓国）、ナッタクリッタ・ウォンタウィラップ（タイ）をはじめ、出場資格を持たない28人が予選を通過。メジャー切符の獲得を確実にするために、少しでも多くのポイントを稼いでおきたい。
「あと2日、もっともっとバーディを獲って伸ばしていきたい」と、プレッシャーから解放された週末はとにかく上を目指すのみだ。（ハワイ州エワビーチ／谷口愛純）
