メタリカ、『ジミー・キンメル・ライブ!』で「マスター・オブ・パペッツ」を演奏

メタリカの「マスター・オブ・パペッツ」がたどってきた道のりを見れば、いかに興味深い時代に今なっているか実感するだろう。

約8分30秒の同楽曲は1986年、今とは違ったポップスがセールス・チャートを席巻し、L.A.メタルも全盛だった時代に誕生している。

メタリカの3rdアルバムの表題曲である「マスター・オブ・パペッツ」は、後にバンドの代表曲となる「ワン」にも通ずる破壊力を持ち合わせている。

ドラマ『ストレンジャー・シングス』内で「マスター・オブ・パペッツ」が使用された際、エディ・マンソンはまさしくその破壊力をギターで操っていた。劇中で同曲が登場したシーンは忘れがたいものだった。そのあまりのインパクトにより「マスター・オブ・パペッツ」は各種ストリーミングサービスで火がつき、ついに初めて米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”のトップ40圏内にチャートインした。

メタリカは今週、アメリカの人気TV番組『ジミー・キンメル・ライブ!』でレジデンシーを行っていて、初日には新曲「ルクス・エテルナ」、2日目には1991年リリースの5thアルバム『メタリカ』(通称:ブラック・アルバム)から「Holier Than Thou」を披露し、最終日には今回の「マスター・オブ・パペッツ」をフルで演奏した。司会のジミーによると「マスター・オブ・パペッツ」は番組で今まで披露された楽曲の中で最長のパフォーマンスになったとのことだ。

初日の放送でジェイムズ・ヘットフィールドは『ストレンジャー・シングス』内での楽曲使用を許可したことは簡単な選択だったと話し、それがきっかけで「マスター・オブ・パペッツ」に惹かれる人が出てきていることに関して「信じられない」と明かした。ラーズは「1986年に作曲した9分間のヘヴィメタル・ソングだ。ドラマをきっかけに曲を知った殆どの人たちより25~30年前に誕生しているんだ。意味がわからないよ。この状況を予想できた人なんていないと思う」と付け足した。

今回の『ジミー・キンメル・ライブ!』でのレジデンシーは4月14日にリリースとなった12thアルバム『72シーズンズ』の発売を祝したものとなっている。

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