日本政府は14日、北朝鮮が13日に発射したミサイルが固体燃料エンジン搭載型の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」だったとの現地報道を受け、詳細な分析を急いだ。現地メディアは推進部分が3段式で、1段目を標準弾道、2、3段目は高角度で飛行するよう設定したと報道。政府内では北海道周辺への落下を一時予測した経緯に、飛行中の軌道変化が影響した可能性があるとの見方が浮上した。
防衛省統合幕僚監部の大和太郎総括官は14日の衆院安全保障委員会で「落下を予測したところに来なかった原因は分析中だ。飛翔中に軌道が変わった可能性も含めて検証したい」と述べた。
13日午前7時22分ごろの発射を巡っては、政府が同55分にJアラートで「8時ごろ、北海道周辺に落下するとみられる」として避難を呼びかけた。しかし8時16分には、エムネットで「落下の可能性がなくなった」として情報を訂正した。
松野博一官房長官は、自衛隊のレーダーが北海道周辺に落下する可能性がある航跡を捉えたものの、その後、消失したと説明した。