あの“4.14”も首位だった 熊本出身の永野竜太郎「毎年、来る日」

あの日と同じ首位にいる(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇関西オープン2日目(14日)◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)◇7038yd(パー71)

単独首位で折り返した日は、永野竜太郎には特別な一日でもあった。しかし、語る面持ちはいつもと変わらない。「毎年、来る日ですから。その日だからと言って、ゴルフとは関係ありませんからね」と話した。

2016年4月14日、故郷・熊本を大地震が襲った。永野は「東建ホームメイトカップ」初日を、東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)でプレー。6アンダーの「65」で首位タイ発進を決めた。奇しくも同郷の重永亜斗夢も首位にいた。宿舎に戻り、テレビで午後9時26分に発生した前震を知った。震度7で壊滅的被害を受けた益城町で中学まで育った。初優勝は逃したが、ショックを抱えて3位に踏ん張った。

故郷熊本を地震が襲ったのは、7年前のきょうだった(撮影/中野義昌)

この日は7アンダー首位タイからスタートし、5バーディ、2ボギーの「68」で通算10アンダー、単独首位に抜け出した。「きのうと同じですね。可もなく不可もなく。いい2日間を過ごせていますね」。リスクを恐れず、1Wショットを中心に攻撃的にチャンスを作る。今大会を戦うマネジメントにブレはなかった。

最終18番でのイーグルパット 外すも楽勝バーディ締め(撮影/中野義昌)

犠牲者200人超に及んだ震災から7年。「益城町にあった家は全壊して。でも、幸い、知人らは無事で。少しずつ復興してきましたよね」。熊本出身者として残る思いはもちろんあって、それはきっと消えるはずもない。ただ、プロゴルファーとしての立場はまた別だ。「明日も今日までと同じようにプレーをしたい。最終日のバックナインをいい位置で迎えるために、27ホールをどう組み立てていくか、です」。プロ16年目の34歳が求めるのは、7年前と変わらぬツアー初優勝だ。(大阪府堺市/加藤裕一)

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