日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は、来月の広島サミットで核兵器禁止や核軍縮を議題にして各国首脳と意見交換することなどを求めた岸田総理宛ての要請書を、外務省に提出しました。
田中煕巳 代表委員らの一行が外務省を訪れ、軍縮不拡散・科学部の 伊藤茂樹 審議官にサミットに向けての要請書を手渡しました。
要請書では
・核兵器廃絶のために核兵器禁止や核軍縮に関する議題を特別に設けて、各国首脳とじっくり意見交換すること
・参加する首脳が原爆被害を知るため時間をかけて原爆資料館を訪問すること
・参加する首脳と被爆者、日本被団協代表が懇談する場を設けること
を求めています。
田中煕巳 代表委員
「やはり被害のことについてきちんと理解して核兵器を禁止している根源になっている非人道性を首脳たちが理解するということを是非、実現してほしい」
非公開の話し合いの場では、「核兵器不使用の歴史を伸ばしていきたい」という外務省側の意見に対し、和田征子(まさこ)事務局次長が「核兵器が使われなかったのは偶然であり、その歴史を伸ばすだけでは納得がいかない。廃絶に向けた話をしてほしい」と注文を付けたということです。