渥美「SSTで優勝したい」石塚「アタックできなかった」大久保「良いパフォーマンスを出せた」/EWCル・マン24時間 予選 コメント

 2023FIM世界耐久選手権(EWC)第1戦ル・マン24時間耐久ロードレースの予選が、フランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで4月13~14日の2日間にわけて行われた。5名参戦している日本人ライダーのうち、渥美心、石塚健、大久保光の3名が予選を振り返り、決勝の意気込みを語った。

渥美心、ルードビック・リッザ(OG MOTORSPORT WORLD ENDURANCE TEAM)/2023EWC第1戦ル・マン24時間 予選

■渥美心(OG MOTORSPORT WORLD ENDURANCE TEAM) Rider Yellow
予選1回目:1分39秒010(総合 14番手、SST 2番手)
予選2回目:1分58秒717(総合 3番手、SST 1番手)

 渥美は2021年の最終戦ボルドール24時間にOG MOTORSPORTからスポット参戦して3年目のシーズン、フル参戦では2年目を迎える。事前テストには参加できなかったが、レースウイークでは上位のタイムを記録している。初日はドライ、2日目はウエットとなった。

「予選1回目はドライコンディションで、レースウイークのなかで一番の状態で走れて、ベストタイムを更新できました。目標としていたタイムには及びませんでしたが、現状での最大限は尽くせたと思います。決勝を考えると悪くないので、練習から積み重ねてきたことを予選で出せて、また先に繋げることができたので良かったです」

「予選2回目はレインでしたが、火曜日にもレインを走っていてなんとなく感触の良さがあったので、予選では2分を切りたいと思っていました。転倒してはいけないので、ミスしないようにレースだと思って集中して走った結果、スーパーストックのなかでトップで終えられたので良かったです」

「決勝はSSTで優勝したいと思っています。雨は降らない予報ですが、何があっても調子を崩さない自信はありますし、自信を持って集中して日曜日の15時にトップでチェッカーを受けたいです」

石塚健(JMA RACING ACTIONBIKE)/2023EWC第1戦ル・マン24時間 予選

■石塚健(JMA RACING ACTIONBIKE) Rider Yellow
予選1回目:1分41秒622(総合 31番手、SST 15番手)
予選2回目:NoTime

 今季からEWCにフル参戦することとなった石塚。事前テストは良いパフォーマンスだったというが、マシンが耐久仕様に変わり、慣れたいところだったが雨で多くの走行ができなかった。

 初日は雨とトラブルに翻弄され、2日目は初日より雨が降ったため走行を取りやめた。

「全体的にうまくいかない予選になり、予選1回目は所々雨が降っているなかでスタートして、タイミングを見て良さそうな時に出ましたが、2周目にチェーンが切れてストップしました。アタックできずに終わってしまったので、個人的にはすごく残念でした」

「予選2回目も雨が降ったので、昨日以上のタイムが出ないので、チームと走らないことを決めたので、やりきれない気持ちです。チームメイトが転倒してバイクが壊れたりしたので、全体的にうまくいかない予選でした」

「後方からのスタートになりますが、24時間あるので転ばずに走りたいです」

大久保光(METISS)/2023EWC第1戦ル・マン24時間 予選

■大久保光(METISS) Rider Red
予選1回目:1分52秒490(総合 13番手、EXP 1番手)
予選2回目:1分59秒541(総合 5番手、EXP 1番手)

 プロトタイプのマシンを走らせるExperimentalクラスに参戦しているMETISSからスポット参戦している大久保。エンジン以外はすべて自作、フロントもスイングアームというマシンで高いパフォーマンスの走りを見せた。

「天候があまり良くなくて、予選1回目も開始直前で雨が降り、結局タイムもうまく出せませんでしたが、個人的にはしっかり良いパフォーマンスを出せたかなと思っています。予選2回目も全チームが走っているわけではないですが、総合5番手でした」

「このチームで5番手は今までないことだったので、このチーム含めてパドックで良いパフォーマンスを見せられたと思っているので満足した予選になりました」

「耐久レースはひとりではないですが、しっかりとアベレージ良く走ればトップ10も狙えると思うのでそこを目指してチーム一丸で頑張ります」

© 株式会社三栄