葉桜!?いえ、見頃です 富山県砺波市でギョイコウザクラ彩る

緑色の花が見頃を迎えたギョイコウザクラ

 富山県砺波市柳瀬の庄川左岸の堤防に植えられた「ギョイコウザクラ」が見頃を迎えている。葉のような薄い緑色の花を咲かせる珍しい品種で、14日は地元住民や通行人を楽しませていた。

 県中央植物園によると、ギョイコウザクラは八重桜で、開花後は徐々に緑色の花の中心部が赤くなる。暖かい日が続くと2、3日で色が変わるという。

 桜は、1990年度から2002年度にかけて国と市が庄川左岸約4.2キロにソメイヨシノなどを植樹した「庄川桜づつみモデル事業」の一環で植えられた。堤防の強化と景観の魅力アップを目的に行われ、ギョイコウザクラは、県西部体育センター近くの堤防に7本植樹された。

 地元の柳瀬地区自治振興会の永井耕伸会長(72)によると、見頃は10日ほど続くという。「一見葉桜に見えるが、実は花びら。珍しい花をじっくり見てほしい」と話した。

© 株式会社北日本新聞社