ジャイアンツ 若きエース右腕・ウェブと5年9000万ドルで契約延長

日本時間4月15日、ジャイアンツは26歳の若きエース右腕ローガン・ウェブと5年9000万ドルで契約延長したことを発表した。今回の5年契約は来季からスタート。ウェブは順調にいけば2025年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる予定だったため、FA前の2年とFA後の3年をカバーする契約となる。ファーハン・ザイディ編成本部長の政権下では最大の契約となり、年俸は2024年が800万ドル、2025年が1200万ドル、2026年と2027年が2300万ドル、2028年が2400万ドルであることが報じられている。

ウェブはメジャー3年目の2021年に規定投球回不足ながら11勝3敗、1ホールド、防御率3.03と飛躍の兆しを見せ、自身初の開幕投手を務めた昨季は192回1/3を投げて15勝9敗、防御率2.90とブレイク。メジャー4年目にしてエースの座を手中に収めた。2年連続2度目の開幕投手となった今季は、ここまで3試合に先発して0勝3敗、防御率4.76と低調なスタート。ただし、17イニングで22奪三振に対してわずか3与四球と投球内容は決して悪くない。

ザイディ編成本部長は「ローガンは我々が『この選手を中心にチームを作りたい』と考える選手の姿を体現している。パフォーマンス、競争心、ベイエリアへの愛と絆。サンフランシスコ近郊出身の生え抜き選手である彼にとって、この球団組織がどれほど重要であるかを考えると、今回の契約は本当に完璧にフィットしている」とコメント。ウェブは「長い期間ジャイアンツのユニフォームを着られることは僕にとって重要だった。僕だけでなく、家族にとっても重要だ。家族もとても興奮していると思う」と話しており、相思相愛の契約延長だったことがうかがえる。

ザイディ編成本部長は投手との長期契約を嫌う傾向があり、直近2年間でもケビン・ゴーズマン、カルロス・ロドンといった好投手がチームを去っていった。しかし、生え抜きのエース右腕には5年9000万ドルを提示し、引き留めに成功。ザイディ編成本部長は「契約規模については何も心配していない。市場の相場を考慮したうえで、双方にとってフェアな契約を結びたかったんだ」と語っている。

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