女子大生刺殺事件22年 栃木県警、現場近くで情報提供訴え

事件概要のパネルやチラシで情報提供を呼びかける警察官ら=14日午前10時半、那須塩原市太夫塚6丁目

 栃木県那須塩原市(旧西那須野町)太夫塚2丁目で2001年に国際医療福祉大4年の女子学生=当時(24)=が刺殺された事件は14日、未解決のまま発生から22年を迎えた。栃木県警は同日、現場近くのスーパーやJR西那須野駅など3カ所で、情報提供や事件の風化防止を呼びかける広報活動を行った。

 女子学生は01年4月14日午前3時ごろ、マンションの自室で襲われ、外に逃げ出したが背中などを刃物で十数回刺されて殺害された。有力な証拠や目撃情報が少なく、捜査は難航している。昨年の情報提供は1件で有力な情報はなかった。

 那須塩原署捜査本部は22年間で延べ約10万人の捜査員を投入し、現在は約15人態勢で捜査を継続している。新たな技術で証拠を再度鑑定するなどしているという。

 14日の広報活動には約20人の警察官が参加した。同市太夫塚6丁目のヨークベニマル西那須野店では、事件概要を示したパネルやチラシで買い物客らに情報提供を求めた。

 同署の塚本茂雄(つかもとしげお)刑事管理官は「ささいな情報でも寄せてほしい。粘り強く一つずつ情報を精査し、犯人の逮捕に結び付けたい」と話した。

 情報提供は同署捜査本部0287.67.0110。

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