男女平等学ぶ教材作成 県教委 デジタル化、学校で活用

男女平等をテーマに県教委が作成したデジタル教材=今月、県庁南別館

 6月に日光市で開催される先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合を契機に男女共同参画社会について学んでもらおうと、県教委は14日までに、男女平等をメインテーマにしたデジタル教材を作成した。ジェンダーギャップ(男女格差)などを紹介する内容。5月から各市町教委に配布し、学校などで活用してもらう。

 県教委は毎年度、人権に関する作文・イラストの入選作を集めた冊子「人権の窓」を作製している。本年度はメインテーマを男女平等(女性の権利)にし、デジタル化した。教材は小学4年生〜高校生が対象で、小中高で内容や学習量を変えている。

 高校生向けはジェンダーギャップ指数の基となる経済、教育、健康、政治の4分野の現状を紹介している。恋人間の暴力「デートDV」についての項目も設け、身近な人権問題を知ってもらう。クイズやチェックリストを加え、児童生徒が参加しながら学べる内容になっている。

 教育政策課人権教育室の担当者は「G7会合を機に、社会の課題を自分のこととして捉えるきっかけにしてほしい」と話している。

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