岸田首相に爆発物投げ込む、男1人を逮捕 和歌山市、首相は無事避難

岸田首相が衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れた和歌山市の雑賀崎漁港で、筒状のものが投げ込まれ取り押さえられる男(中央上)=15日午前11時31分
岸田文雄首相

 15日午前11時25分ごろ、岸田文雄首相が衆院和歌山1区補欠選挙応援のため訪れていた和歌山市の雑賀崎漁港で、街頭演説を始める前に筒状のものが投げ込まれ、爆発した。首相にけがはなく無事。県警によると男1人を取り押さえ、威力業務妨害容疑で逮捕した。逮捕された男は兵庫県川西市の木村隆二容疑者(24)。首相は演説会場を車で離れ避難し、同市内の県警本部へ移動したが、同日午後にJR和歌山駅前で街頭演説を再開した。

 投げ込まれた際、首相は自民党候補者と話をしていた。筒状のものは煙を噴き上げ、放物線を描いて投げ込まれた。「ドン」という大きな爆発音とともに白い煙が上がり、会場には焦げ臭いにおいが漂い、聴衆らの悲鳴などで騒然となった。首相は同漁港で予定していた街頭演説を取りやめた。

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