半世紀の歩みに思い 伴侶に感謝 岡山で「金婚夫婦お祝いの集い」

349組が参加した第25回「金婚夫婦お祝いの集い」岡山会場=岡山シンフォニーホール

 第25回「金婚夫婦お祝いの集い」(山陽新聞社主催)岡山会場が15日、岡山市北区表町の岡山シンフォニーホールで開かれた。岡山県南部を中心に349組が参加。昭和、平成、令和と苦楽を共にした半世紀の歩みに思いをはせ、固い絆を確かめ合った。

 今年の金婚夫婦が結婚したのは1973(昭和48)年。日本は高度経済成長期の後半で、第2次ベビーブームのピークを迎えた。岡山県内では72年の山陽新幹線岡山開業による経済効果が続き、大手百貨店や大型ホテルなどのオープンも相次いだ。

 式典では、山陽新聞社の松田正己社長が「決して平たんではなかった激動の時代を二人三脚で乗り越えた。皆さまが懸命に働き、地域を支えてきたことに感謝申し上げる」とあいさつ。岡山市の大森雅夫市長も祝辞を述べた。

 参加者を代表し、慈圭病院(岡山市)理事長の堀井茂男さん(75)、小恵子さん(73)夫妻=同市中区=が登壇。茂男さんは謝辞で「山あり谷ありの50年。支えてくれた妻に感謝し、これからの人生も互いに助け合いながら歩んでいきたい」と妻の小恵子さんをねぎらった。

 岡山フィルハーモニック管弦楽団の弦楽四重奏が「学生街の喫茶店」「神田川」など当時のヒットソングを情感たっぷりに演奏。半世紀の世相をまとめた映像「共に歩んで50年」の上映や客席へのインタビュー、民謡歌手田中みずほさんのステージもあり、会場のお祝いムードを盛り上げた。

 集いは山陽新聞社の創刊120周年を記念して始まった地域貢献事業。参加者には記念品が贈られ、会場で撮影した2人の記念写真と祝辞状が後日届けられる。

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