石川遼「73」ツアー記録更新の16R連続60台ならず

昨秋から続いた連続60台は「15」で止まった(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇関西オープン3日目(15日)◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)◇7051yd(パー71)

予選2日間の好天から、雨で冷え込む中、3バーディ3ボギーで迎えた17番パー4、石川遼のティショットは右に飛び、OBゾーンに消えた。ダブルボギーとなり、18番はパーで「73」。パー71で2アンダーなら続いた60台は「15」で止まった。

2番でショートパットを外してボギー 「集中力が…」(撮影/中野義昌)

「集中力がちょっと…全体的に苦しい一日でした」。予選ラウンドでホール別難度1、3位の1、2番でショートパットを外す連続ボギーが先行した。15番までかかってスタート時の5アンダーに戻したが、17番で手痛いミスが出た。「17、18番連続バーディなら(60台)と思ってましたけど」と記録が途切れて少し残念そうだが、「17番のOBも“右ラフ”と思ったら、カート道で跳ねちゃって。左ピンでもあったし、自分の中では許容範囲のミスというか」と納得した表情を見せた。

大会前から「全然考えてなかった」と話してきた連続ラウンド60台。それをメディアに聞かされ、問われ続けて、この日は「お陰様でいいプレッシャーの中で、いい経験ができました」と笑顔を浮かべた。首位との差も5打から10打に開き、気分がいいはずはない。それでも、どんなマイナス要素もポジティブに消化する“石川遼的思考”で、記録が途切れた一日を締めくくった。(大阪府堺市/加藤裕一)

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