「牛すじ肉をこよなく愛する2人」
そう話す畑中かな子さん(37)=岡山市北区=が開業し、夫の大樹さん(37)と営む専門店。弱火で8時間じっくり火を通した煮込みやカレーで提供する。
煮込み(1人前500円)は、ほろほろと口の中で崩れ、濃厚な肉のうまみを引き出している。カレー(並盛り700円)は子どもが食べやすい甘口にし、牛すじがごろごろ。客のリクエストに応えてコロッケやパスタを扱う日もある。
かな子さんは建築の設計に携わる個人事業主で、コロナ禍以前は全国を転々とした。2018年に広島市の居酒屋で出合った牛すじの味が忘れられず、19年に福島県に赴任していた際は休日ごとにレシピの再現に挑戦。2、3年かけて満足のいく味にたどり着き、出身地である岡山市を拠点に22年6月に開業した。
大樹さんはキッチンカーでの営業に専念し、店頭に立つことが多い。主に休日に姿を見せるかな子さんは「キッチンカーなら県内各地のイベントに出店して、いろいろなお客さんに食べてもらえる。牛すじの魅力をしっかり届けたい」と話す。
メモ 週4日程度、岡山市内の商業施設や県南のイベントに出店している。詳細はすじやねん(050―8883―8046)のインスタグラム「sujiyanen」