「捜査官がねつ造するはずない…裁判官に根拠なき確信」“袴田事件”勉強会 識者が経緯=浜松市

浜松市では4月15日、いわゆる「袴田事件」について勉強する会が、袴田巖さんの支援者たちによって開かれました。

<袴田ひで子さん>

「三者協議をこの間やったんですがまあここまで来れば勝ったようなものですから。(これから)3か月や1年、どうってことございません。頑張ってまいります」

袴田巌さんをめぐっては、再審=裁判のやり直しが決まっていて、袴田さんの支援者が開いた15日の勉強会には50人以上が集まりました。

袴田事件弁護団の小川秀世弁護士や、元裁判官の木谷明弁護士がマイクを握り、再審決定に至る過程や今後の展望を話しました。

<元裁判官木谷明弁護士>

「袴田事件を審理した裁判官は巖さんが衣類をタンクに埋め込んだという検事の主張を皆、平然と認めてしまった。なぜでしょうか?捜査官がそんな大掛かりなねつ造をするはずが無いという何の根拠もない確信を裁判官が抱いていたからだと思う」

袴田さんのやり直し裁判をめぐっては、5月29日に裁判所、弁護団、検察の三者による協議が開かれる予定です。

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