憩いのあずまや作り 子どもが夢中 備前プレーパークの会 40人作業

あずまや作りに励む参加者

 子育て支援のNPO法人・備前プレーパークの会(備前市久々井)は15日、多世代交流拠点として整備している「プレーパーク」(同所)で、憩いの場となる「あずまや」作りに取り組んだ。親子連れや地域住民らが協力し、作業に当たった。

 壁が上下に開閉する木製の「ちょうちんあずまや」(約9平方メートル)を2棟設ける。屋根や柱はすでにできており、この日は約40人が参加して地元の大工や建築士の指導の下、壁を製作。子どもたちも電動工具を手に、木枠を組み立て、竹を張る作業を手伝った。

 小学3年の男児=同市=は「工作が好き。建物を作るのは初めてだけど、木材にビスを打つのが楽しい」と夢中になっていた。

 プレーパークは、耕作放棄地だった広場(約1100平方メートル)を活用し、子どもが自然の中で遊び、幅広い世代が集う場として手作りで整備。本年度中に同法人の保育施設の園舎と交流スペースを兼ねた建物も設ける。北口ひろみ代表理事は「一緒に作業するプロセスを楽しみ、大切にしながらみんなの居場所を作っていきたい」と話している。

 山陽新聞社は地域の方々と連携して課題解決や魅力の創出を図る「吉備の環(わ)アクション」として、プレーパークに関する動きを報道。子どもを育む地域社会の在り方を探っていく。

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