本田技研とヤマト運輸、新型軽商用EVの実用性検証を2023年夏に開始 環境負荷軽減と配送業務効率向上を目指す

本田技研工業(Honda)とヤマト運輸は、2024年春に発売を予定している新型軽商用EVの集配業務における実用性を検証する予定です。機関は2023年6月1日から8月31日までとなっています。

テスト用車両はHondaの軽バン「N-VAN」をベースにしたもので、環境負荷軽減効果や車両性能、エネルギーマネジメントを試験することが目的です。実用性検証では、ヤマト運輸の小型モバイル冷凍機「D-mobico」を2台搭載し、冷蔵・冷凍品の配送にも対応します。

検証はヤマト運輸 中野営業所(東京都杉並区)、ヤマト運輸 宇都宮清原営業所(栃木県宇都宮市)、ヤマト運輸 神戸須磨営業所(兵庫県神戸市)で実施され、環境負荷軽減効果や実用性、車両性能、各種基礎データの取得と検証が行われます。

Hondaは、2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指しており、新型軽商用EVを含めた軽自動車のEV化に取り組んでいます。ヤマトグループも、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指しており、2030年までにEV 20,000台を導入することを計画しています。

今回の実用性検証に加えて、冬季の集配業務や寒冷地での充電・走行テストなど、さまざまな環境での検証が行われています。これらの取り組みを通じて、より実用性の高い軽商用EVの開発・普及が期待されます。

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© シクロライダー編集部