スプリントを制したバニャイア「一日を通して最高のパフォーマンス」/第3戦アメリカズGPスプリントトップ3コメント

 4月15日、MotoGP第3戦アメリカズGPのスプリントレースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、レース後に行われた会見に出席した、優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)、3位のホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が、土曜日を振り返った。

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/スプリント:優勝

「一日のパフォーマンスを考えると、これまでのMotoGPキャリアの中でも最高のひとつだった。僕たちは昨日の朝からよく作業をしてバイクのフィーリングがよくなっていて、このコースでは初めて、すごくいいフィーリングがあるんだ」

「今日の午前中はユーズドタイヤで走り、問題なかったから、どこを改善すべきかわかっていた。でも、今日のスプリントレースではとても難しかったよ。すごく暑いコンディションで、バイクを止めるのが難しかったからね。レース序盤はかなりタイヤがロックしてちょっと問題だったけど、そのうち慣れて、なんとかなった。でも明日のレースは、また別のコンディションになると思う」

「(決勝レースの)20周というのはすごく長い。10周で行われた今日(のスプリントレース)でさえ、ひどく長かった。今日みたいに最初からプッシュできると思うから、冷静にならないとね。(今日は)少し待たなくちゃいけなかったし、レース序盤は確かに少し、遅かった。あとは、少しペースを上げられるかどうか、今日みたいにギャップを広げられるようなペースがあるかどうかだ」

「いずれにせよ、僕たちは冷静さをキープし、きっと変わるだろうコンディションがどうなるかを確認する必要がある。もう少し寒くなるかもしれないから、そうしたらもっと戦いやすいと思っているよ」

■アレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)/スプリント:2位

「今日は本当に素晴らしい日だった。予選も、スプリントレースもね。すぐにペコ(フランセスコ・バニャイア)をオーバーテイクしようと全力を尽くした。彼のペースはいいとわかっていたし、自力で走ろうと思っていたから。でも彼は僕をオーバーテイクして、僕は12コーナーで真っすぐに行ってしまった。気温が高くて、フロントをロックさせずにバイクを止めるのが難しい状況だったんだ」

「でも素晴らしいレースをしたよ。明日はどうなるだろうね。確かに、今乗っているバイクは昨年走っていたバイクとは違う。僕が言えるのは、シケインで速く走るためにはさらに力がいるということだ」

「僕たちのバイクはいいしたくさんの情報があるけど、今日は思ったより暑く、彼らと走っていなかったので、僕としては、電子制御は100パーセントじゃなかった。明日はもっと暖かくなるかどうか、でも僕たちには情報があるからね。今日のレースは速かった。(明日は)決勝レース終盤でもっといいパフォーマンスを発揮するよう、タイヤをケアしないといけないだろうね」

■ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)/スプリント:3位

「今日僕は予選でかなり苦戦していた。フリープラクティスではものすごく自信があって、ペースもすごくよかったんだ。上位陣にかなり近かったし、フィーリングもよかった。でも、抗生物質が効いたと思うんだけど、レースでは体調がすごく悪かったんだ」

「ただ、チームはレースに向けて2台のバイクを準備するという素晴らしい仕事をしてくれた。最終的に、レースでちょっと問題がありはしたけども、いいと思うバイクを選択した。12番手からスタートして3位に上がるのは楽じゃないけど、全力を尽くしたよ。昨日は体調が悪かったけど、明日はもっとよくなって、もう少しいいバトルをする体力もあるだろう」

「アレイシ(・エスパルガロ)をオーバーテイクしたらすごく弱気になってしまって、彼が自分をかわしていくのをただ待っていたんだ。僕はただゆっくり走り、でもブレーキングはハードにして、最終的には彼に勝つことができた」

「僕はかなりスローペースだったけど、バトルのマネージメントの仕方を理解するために時間をかけていた。楽じゃなかったけど、今日は彼よりもクレバーだったよね。明日はもっと調子がよくなるといいんだけどね。今日はしっかり休んで、明日に向けてエネルギーを回復させるよ」

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