「鎌田大地の退団に泣く人間はほぼ皆無」 “謎の絶不調”をフランクフルト紙が心配

今季限りでフランクフルトを退団することが決まった鎌田大地。

ただ、最近はパフォーマンスを落としており、やや気掛かりな状態にある。

そうしたなか、『FrankfurterRundschau』は「フランクフルトと鎌田の謎」という記事を伝えた。

彼は夏にクラブを去るが、現時点でフランクフルトの痛手は限定的だ。

鎌田大地はワールドカップ以降調子を崩している。なぜなのだろうか。

彼は夏に移籍する。現時点のフランクフルトで彼の退団に涙を流すものはほとんどいない。

なぜなら、彼は完全に調子を崩しており、ほぼ無気力というような印象を残しているからだ。

なぜかW杯後に調子が上がらず、不安そうで、自信なさげに見えるのは意外だ。

頭のなかはすでに新天地にあるのか。怪我を避けるために楽をしているのか。信じがたい。いまこそ彼が必要とされる時だ。

当然ながら、フランクフルトの激しい落ち込みは、彼個人の危機と関連がある。

絶対的なトップパフォーマーのひとりだった鎌田は、今季の13ゴールのうち12ゴールを2022年に決めた。2023年以降はわずか1ゴール・1アシスト。これは極めて少ない。

不調に苦しむフランクフルトには彼のアイデア、彼の得点力、彼の試合への熱意が欠けている。

ここ数年来の鎌田はどこに行ってしまったのか。

2017年に加入した彼は、すぐにベルギーのシント=トロイデンに貸し出されると、そこで学び、成熟。長い間、アイントラハトのために尽くしてきてくれた。

戦うことを覚えた美しい選手。この日本代表選手は、パスやフェイントで試合の流れを変え、閉ざされたスペースをこじ開け、本能的に状況を把握し、予想外のことをやってのける。だから素晴らしいのだ。

鎌田大地は良くも悪くも違いを生み出すことができる存在だった。だが、いまの彼はうつむいており、誰が見てもハッピーではないことが分かる。

彼はフランクフルトで足跡を残した。

退団は痛いが最後の数試合では本来の姿を取り戻せるかもしれない。彼にはもっといい別れがふさわしい。

今季前半戦の鎌田はUEFAチャンピオンズリーグでもゴールを決めるなど躍動していた。だが、彼が調子を落とすとフランクフルトもブンデスリーガで7位と苦しんでいる。

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地元紙としては、これまでチームに尽くしてくれた選手だけに最後は復調していい形で別れられることを願っているようだ。

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