欧州各国リーグ、そして、欧州コンペティションはここからが大詰めだ。
今回は『FourFourTwo』による「現在世界最高の守備的MFベスト10」を見てみよう。
10位 セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)
守備的MFの金字塔だった彼もチャビやアンドレス・イニエスタと中盤を共有していた時代からは順位が落ちてきた。
34歳のいまもバルサのリーダーに君臨しているが、かつては対戦相手にとって厄介極まりなかったフィジカルはかなり失われた。
このメトロノームなパサーはシーズン後にMLSに移籍する可能性がある。本物のレジェンドとして、バルサ史上最も成功した選手のひとりとして、退団しうる。
9位 エドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリー)
彼はレアルが大金で獲得したオーレリアン・チュアメニをスタメンから追い出したが、2人は一緒にプレーすることもできる。
この20歳はピッチ上で確実性を見せつけており、今後何年もこのリストに名を連ねるはずだ。
彼が好むポジションは守備的なポビットであり、ボールを受けながら試合のテンポを作る。マンチェスター・ユナイテッドは大金を投じて、プレミアリーグに連れて行きたがっているが。
8位 エンゴロ・カンテ(チェルシー)
「カンテは我々にとってのファンダイクであり、我々にとってのデブライネ」。チェルシーを解任される前にトーマス・トゥヘル監督はこう話していていた。
そう賞賛していた一方で、指揮官が、ケガがちなカンテに対して不満を抱いていたことも確かだった。
ピッチ上にいる時のカンテは世界最高の守備的MFだろう。ただ、最近はあまり見ることができていないため、この順位となった。
昨年8月にハムストリングを痛めて昨年末のW杯も欠場した後、ようやくピッチに戻ってきた。
7位 マルセロ・ブロゾヴィッチ(インテル)
インテルに移籍した当初は安定感がなく、規律面の問題もあった。だが、イタリアで最高の守備的MF、世界でも有数の存在へと成長した。
プレーがあまりにもシンプルなために注目されることは少ない。だが、非常に効果的でもある。
セリエAで彼以上にポゼッションに長けた選手はほとんどいない。チームを前進させる進歩的な意思も持っている。イタリア国外でもっと評価されるべきだ。
6位 デクラン・ライス(ウェストハム)
ウェストハムの今シーズンは、あまり素晴らしいとは言えないかもしれないが、彼らのキャプテンは不変だ。
昨年末のW杯でも主力だったライスは大きくて、強いエネルギーの塊であり、それを裏付ける技術的な質も備えている。
今シーズン終了後、巨額の移籍金で引き抜かれるのは必至。問題はどのビッグクラブが彼のサインを手に入れるかだ。
5位 マルコ・ヴェッラッティ(PSG)
PSGで10年以上を過ごし、8つのリーグアン優勝メダル(400試合以上出場)を手にしてきた。
金満クラブは、守備的なポジションを軽視しがちだが、このイタリア人がパリで常に存在感を示しているのは、単純に彼が中盤のポジションに君臨しているからだ。
昨季のチャンピオンズリーグでは、誰よりも多くのタックルを決め、そのディフェンス能力の高さを見せつけた。
また、彼のような視野とパスレンジに恵まれた守備的MFはほとんどいない。 彼がいなければ、PSGの驚異的な3トップは実現しなかっただろう。
4位 トーマス・パーテイ(アーセナル)
伝説的な守備的MFだったディエゴ・シメオネ監督が率いるアトレティコ・マドリーで6年の経験を積んだ彼は、今シーズンのアーセナルで新たな高みに到達した。
3月の代表戦に出場した際には、怪我をしてプレミアリーグの戦いに影響が出るかもしれないとノースロンドンは心配に包まれた。彼なしではアーセナルの優勝争いはありえなかった。
3位 カゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)
若手に道を譲るためにレアル・マドリーを去った彼はピークを過ぎたように見えた。
強靭だった絶頂期の彼は、レアルの5度のCL優勝における礎となった。
もはやエリートレベルでは終わったと思っていた人間たちは大間違いだった。
エリック・テンハフ監督が率いるユナイテッドの復活劇において欠かすことができない存在になっている。31歳ながらプレミアリーグのハイテンポにすんなり適応し、すぐさまチーム内の人気者になった。
2位 ヨシュア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン)
バイエルンの6番はチームの心臓であり、格下相手にも謙虚さと競争力を保つことを可能にするMFのリーダーだ。
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ブンデスリーガ屈指のパサーのひとりでもあり、ワールドクラスのサイドバックからバイエルンのメトロノームへの変身は素晴らしいという他ない。
1位 ロドリ(マンチェスター・シティ)
シティのレジェンドだったフェルナンジーニョの退団以降、彼はペップ・グアルディオラのチームで主軸となっており、その仕事を見事に引き継いでみせた。
この26歳はパラドックスな選手だ。筋骨隆々ながら体を投げ出すことはあまりない。その代わりに知的に試合を読み、素晴らしい両足を駆使し、驚異的なパスレンジで相手を釘付けにする。
プレッシングを打ち負かすチェンジオブペースもあり、パスミスは滅多にない。全体をまとめるパズルのピースだ。
(試合に負けた後にプレーがゴミクズだとこき下ろした)スコットランドには触れないくれ。