エイスリー、ゲーム業界支援プロジェクトでM&A仲介に参入

「ゲーム業界支援プロジェクト」のコンセプト(同社発表資料より)

エイスリー(東京都渋谷区)は、ゲーム業界を対象にしたM&A仲介事業に乗り出す。「ゲーム業界支援プロジェクト」の一環で、この他にもプロゲーマーやユーチューバー、ゲームに詳しいタレントなどの著名人を提案するキャスティングや、ゲームクリエイターから広告宣伝担当までの幅広い人材紹介を含め、トータルでサービスを提供する。

M&A仲介ではゲーム開発企業はもちろん、知的財産権(IP)コンテンツや版権の買収を支援するという。広告代理店で営業・プロデューサー兼ディレクターとして勤務後、税理士法人系M&AブティックでM&Aアドバイザーとして従事した冠幸之介氏らがM&A仲介事業を担当する。

ゲーム市場が拡大する中、業界内の人手不足が深刻化。開発エンジニアは争奪戦となっている。競争を優位に進めるためには開発期間を短縮する必要もあり、既存企業の買収により事業展開を迅速化する「時間を買うM&A」が企業戦略のキーを握る。

最近では2月15日にテンダ<4198>がCRI・ミドルウェア傘下でゲーム用ソフトウエア開発を手がけるアールフォース・エンターテインメント(東京都渋谷区)の全株式を取得すると発表。3月24日にはGFA<8783>がオンラインクレーンゲーム「クレマス」を開発・運営するクレーンゲームジャパン(さいたま市)の全株式を5億3000万円で取得すると発表するなど、業界内のM&Aが活況だ。

エイスリーはゲーム業界再編の動きが加速したのを受けて、M&A仲介事業にも力を入れる。同社は2008年10月に設立。「世界の才能をつなぐプロフェッショナル」を掲げて、総合キャスティング事業などに取り組んできた。

文:M&A Online

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