蝉川泰果と東北福祉大で同期 鈴木晃祐がホールインワン

3番で生涯2度目のエース、一時は首位に2打差に迫った(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇関西オープン 最終日(16日)◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)◇7051yd(パー71)

3組後ろの最終組でプレーする蝉川泰果に少しはプレッシャーをかけられただろうか。最終日の序盤で最初に大きくスコアを動かしたのは蝉川と東北福祉大の同期でツアールーキーの鈴木晃祐だった。

蝉川との5打差を追い、8位からスタートして、2番でバーディを奪う。直後の3番パー3でビッグプレーが飛び出した。実測185ydの奥ピンに対し、6Iでホールインワンを決めた。

「風が微妙で“乗ればいいかな”という感じだったんです。そうしたら、ボールが消えて。“奥にこぼれたかな”と思ったら、ギャラリーさんから拍手と声が上がって」

グリーンで確認すると、ピッチマークがピン手前1mにあった。昨年10月「日本オープン」3日目に達成して以来、生涯2度目のエース。その時点で蝉川と2打差まで迫った。

入っちゃった!ホールインワン!キャディさんも大喜び!(撮影/中野義昌)

最終的に1イーグル6バーディ、4ボギーの「67」で、通算12アンダー3位になった。「最初に5打差があったから(追いつくには)8とか9(アンダー)が必要かなと思っていました。でも、それには運も必要ですし。いっぱいバーディを獲ったけど、いっぱいボギーもあった。実力通りって感じですかね」

くしくもエースを決めた試合で再び優勝した蝉川について「“スゲーな”と思ってました。自分より技術があるだけじゃなく(昨年は)気持ちが相当強くなった気がしました。一緒に回った時は3、4mのパットとか入る気配しかなかった。オーラがありました。彼のショット力、飛距離を見て“僕も…”と思ってきました」

アマチュアだった昨年5月「アジアパシフィックオープン」では茨城の名門・大洗GCで最終日「63」を出し、優勝した今平周吾と1打差2位。アマチュアVにあと一歩と迫った。初優勝を狙う若手の1人として、今週も存在感を見せた。(大阪府堺市/加藤裕一)

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