リンス「プレッシャーをありがとう」。LCRに贈った100度目の表彰台/第3戦アメリカズGP決勝トップ3コメント

 4月16日、MotoGP第3戦アメリカズGPの決勝レースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、決勝レースで優勝したアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)、2位のルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、3位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が会見に出席。レースを振り返った。

■アレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)/決勝:優勝

「この冬、LCRのワークショップに行ったときに、(チームマネージャーの)ルーチョ(・チェッキネロ)がミュージアムでビデオを流して言ったんだ。『私たちはこれまでに99回の表彰台を達成してきた』って。僕は『プレッシャーをありがとう(笑)!』って返したよ。僕たちはそれ(100度目の表彰台)を成し遂げたんだ」

「優勝は本当にうれしいし、この週末にも満足しているよ。すごくいい週末だった。金曜日にはQ2へのダイレクト進出を決めて、予選では2番手。スプリントレースでは2位になって、そして、優勝……」

「正直言って、ペコ(フランセスコ・バニャイア)は本当に力強いペースを見せていた。僕はセクター3、4で少し苦戦していたけど、セクター1、2ではプッシュして、ギャップを詰めるためにシケインでは限界まで攻めていた。でも、とにかくすごくうれしいよ」

「(ペコの)クラッシュの後、自分がトップだとわかった。1周半くらいの間はちょっと集中力を欠いていたものだから、彼らふたり(ルカ・マリーニとファビオ・クアルタラロ)が僕との差を縮めてきたけど、そのあとは、どうすべきかわかっていたから、なんとか引き離して、ミスをしないように、単独で走ったよ。楽じゃなかったから、とてもうれしいよ」

■ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/決勝:2位

「素晴らしい週末だ。プラクティス1からバイクのフィーリングがすごくよかったから、このCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)全てのラップを楽しんだよ。昨日はミスをしてしまった。そう、スタート後、1コーナーのブレーキングでミスしたんだ。だから今日の序盤は落ち着いていったよ。自分のペースはすごくいいってわかっていたからね」

「でも、序盤は時間をかけすぎてしまって、アレックスをとらえることはできなかった。彼が何度かミスをしたのがわかって優勝の可能性を考え、何度かトライしようとはしたけどね。でも、彼はすごく速かったよ。それに強かった。優勝にふさわしいと思う」

「昨日は重要なレッスンだったと思う。6周でフロントタイヤが終わってしまったんだ。原因はわからないけど、攻めすぎたのかもしれない。なにしろ18番手から追い上げたわけだからね。攻めすぎればタイヤがオーバーヒートして、うまく機能しなくなってしまう」

「だから今日はレース中ずっと、フロントとリヤタイヤをしっかりいたわろうと心掛けていたんだ。そして、問題なくレース終盤を迎えた。今日のレースはとても楽だったと言えるよ。たぶん、このコースはフィジカル面でとても厳しい。でも僕としては、今の自分の状況にすごく満足しているし、シーズンの中でも最も難しいレースの一つで、すごくいい状態だと感じていたし、レースでは問題もなかった。だからとてもうれしいし、次のレースが楽しみなんだ」

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:3位

「正直なところ、素晴らしかった。開幕戦と第2戦では、自分たちの弱点はアグレッシブな1周目にあった。でも昨日と今日は、すごくよかったんだ。僕が力強いオーバーテイクを狙った1周目について、ルカと話をした。僕たちにとっては、それが表彰台に望みをつなぐ、ただ一つの方法なんだ。僕たちには1周目から前に出ることが大事で、そのあとはずっと落ち着いて楽になるんだ。それが自分たちとしての賢いやり方だと思う」

「ルカがストレートで僕をパスしたときは、冷静になろうと努めていたよ。すぐにナーバスになっちゃうからね。もうちょっとついていけるかなと思っていたけど、終盤の彼のペースは強かった。僕のほうは1コーナーから最後まで、限界状態だったんだ。だから、『OK、4番手のマーベリック(・ビニャーレス)との差をキープして、表彰台を獲得しよう』と考えたんだ」

「MotoGPにステップアップした初年度からずっと、(次戦の開催地)ヘレスは速く走れている。予選ではいつもフロントロウだった。(今年も)1列目になって、素晴らしい予選にしたいね。そうしてフランスGPを迎えられたらいいね」

2位を争ったマリーニ(#10)とクアルタラロ(#20)

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