南九州四県対抗選手権県予選 バスケットボール男子 守備からリズムをつくった別府溝部学園が優勝 【大分県】

第77回南九州四県対抗バスケットボール選手権県予選

決勝 4月16日 レゾナック武道スポーツセンター

別府溝部学園84(20-12、24-16、15-21、25-21)70柳ケ浦

県高校総体の前哨戦となる南九州四県対抗バスケットボール選手権県予選の男子決勝で、別府溝部学園が柳ケ浦に84-70で勝利し、2月の県高校新人戦に続き県王者となった。決勝に進出した2チームと3位決定戦で勝利した日田は22日から熊本県で開催される本大会に出場する。

県新人戦から2カ月余り、決勝の顔ぶれは同じとなった。ともに身長2mを越す留学生を擁すが、「高さに頼らず、厳しい守備ができるかがポイントだった」(溝部学園・伊藤滋監督)。前半からガード陣が相手を囲み、ルーズボールに飛び込んだ溝部学園は、守備からリズムをつくった。攻守の切り替えの速いトランジションゲームに持ち込み、ポイントガードの大庭涼太郎(3年)がゴールへのドライブからマークを引き寄せて、アウトサイドにいる選手がパスを受けてシュートを決めていく。第1クオーター(Q)を20-12でリードすると一度もスコアをひっくり返されることはなかった。

守備で勝機をつかんだ別府溝部学園

大庭が冷静に試合をつくり、守備ではマンツーマンやゾーンを巧みに使い分け、相手に追随を許さなかった。常にフレッシュな選手をコートに送り込むこまめな交代も功を奏した。手首のけがから復帰した喜屋武琥大(3年)は、「ようやくコートに立てた。自分の持ち味を出すことだけ考えた」と守備と攻撃で存分に力を発揮した。第2Q終わりに連続3点シュートが決まり、さらに点差を広げた。

伊藤監督が赴任して2年目、留学生を核にした攻撃的なチームから、守備からリズムを作るスタイルに転換。守備のラインを下げないことを徹底した成果が花開いた。キャプテンの大庭は「ディフェンスのレベルアップを追求してきた。守備をしないと試合に出られないくらい意識が強い。勝ち続けることで自信が増しているし、県高校総体に向けて勢いがついた」と充実した表情だった。

新チームになってから県内無敗が続く

(柚野真也)

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