稚アユ800キロ放流 漁解禁は6月3日、古座川

バケツを使って稚アユを放流する七川漁協の関係者(和歌山県古座川町添野川で)

 和歌山県古座川町の七川ダムより上流の古座川水系を漁場としている七川漁協(古座川町西川)は14日、稚アユ約800キロを放流した。今季のアユ釣りの解禁は6月3日を予定している。

 この日は漁協の関係者25人ほどが参加。県内水面漁連から購入した全長10センチほどの人工産や海産の稚アユをダム上流にある古座川の本流の他、支流である添野川、平井川の各地でホースを使ったり、バケツリレーをしたりして放った。

 同漁協では、2021年から「日本の釣り文化を象徴するアユ釣りの活性化を試験的に支援したい」という大手釣具メーカー「シマノ」(堺市)の応援を受け、稚アユの放流や釣りのPRに取り組んでいる。

 中田善和組合長(70)は「シマノさんのご協力で七川の名前もだんだんと広まってきたと思う。放流したアユが元気に育ち、訪れた遊漁者に納得していただける釣果になればうれしい」と話していた。

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