党首や幹部ら次々と 激戦の衆院和歌山1区補選

衆院和歌山1区補選 立候補者(左から届出順)

 岸田政権の「中間評価」の一つと位置付けられる衆院和歌山1区補欠選挙(選挙区=和歌山市)は、候補者を擁立した与野党の党首や幹部が次々と選挙区入りし、支持を訴えている。23日の投票日に向け、激しく火花を散らしている。

 和歌山1区では非自民の岸本周平氏(=現知事、元国民民主党)が2009年に自民候補に勝利して以来、議席を守っていたが、知事選出馬に伴い辞職した。空いた「いす」を狙って、自民元職の門博文氏(57)、維新新顔で元和歌山市議の林佑美氏(41)、共産新顔で党県常任委員の国重秀明氏(62)、政治家女子48党新顔で党職員の山本貴平氏(48)の4人が激しい選挙戦を繰り広げている。

 自民党は、和歌山市の雑賀崎漁港で門氏の応援に訪れた岸田文雄首相が爆発事件の後、和歌山市のJR和歌山駅で演説をした。

 告示日の11日には森山裕党選対委員長が駆け付けた。16日には菅義偉前首相が入ったほか、19日には茂木敏充幹事長、20日には萩生田光一政調会長の応援が調整されている。

 日本維新の会は、統一地方選前半戦で奈良県知事選などに勝利した。これまで、馬場伸幸代表や藤田文武幹事長らが林氏の応援に訪れた。15日には共同代表の吉村洋文・大阪府知事や山下真・奈良県知事も駆け付けた。17日にも馬場代表や吉村共同代表が選挙区入りをする。

 共産も11日に穀田恵二・党国対委員長が国重氏の応援演説をしたほか、16日には市田忠義・党副委員長が訪れた。

 政女の山本氏は交流サイト(SNS)で活動状況を発信している。

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