化石燃料の段階的廃止加速で合意 G7環境大臣会合閉幕 札幌で2日間 小樽で液化水素運搬船視察も

G7、主要7カ国の気候・エネルギー・環境大臣会合が札幌市内でおとといから2日間の日程で行われ、化石燃料の段階的廃止を加速させることなどで合意しました。会合は、気候変動問題やエネルギー安全保障などをテーマに行われました。採択した共同声明では、石炭や天然ガスなどの化石燃料について、二酸化炭素の排出削減策が取られない場合は段階的に廃止することで合意しました。石炭火力発電は、欧米が廃止時期を声明に盛り込むよう求めていましたが、日本が反対し見送られました。日本が主張していた原子力の重要性についてはドイツなどが反発し、「原子力エネルギーの使用を選択する国々」と限定した表現となりました。会合のあと大臣らは小樽に移動し、川崎重工業が開発した世界初の液化水素運搬船を視察しました。大臣らは、燃焼しても二酸化炭素を出さないため次世代エネルギーとして期待される「水素」を、安全で効率良く輸送する技術の開発状況を確認しました。

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