大成建設、施工不良で違約金 240億円、札幌のビル

大成建設本社が入るビル=東京都新宿区

 大成建設は17日、札幌市で建設中の高層ビルで施工不良があった問題で、建て直し費用や違約金として約240億円の損失を計上すると発表した。2023年3月期連結決算の純利益予想は従来の670億円から471億円に引き下げた。

 業績下方修正の経営責任を明確にするため、相川善郎社長ら役員が月額報酬を4月から3カ月間返上する。割合は相川氏が50%、社内の取締役が30%、執行役員が20%。

 施工不良があったのは旧北海道放送本社跡地で進む再開発「(仮称)札幌北1西5計画」の一部である高層ビル。着工時点の計画は地上26階、地下2階建てで、延べ床面積は約6万平方メートル。

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