
国土交通省は、バスやタクシーの車内で義務付けている運転手の氏名掲示を廃止する。プライバシーを守り、働きやすい環境をつくるためだ。タクシーは顔写真の掲示も取りやめる。一般から意見を聞く手続きを進めており、6月下旬に関係省令を改正し、適用する。車両のナンバーは引き続き掲示し、乗客はこれを見て、どの車に乗ったのか把握する。
バス、タクシーは1956年の省令で、氏名や車両ナンバーを見やすい位置に掲示。タクシーは別の省令により顔写真、運転免許証の有効期限も表示している。バスは料金表示モニター周辺、タクシーは助手席前方などに掲げられている。