助演女優賞に映画「島守の塔」の吉岡さん 第32回日本批評家大賞

 第32回日本映画批評家大賞の作品賞、各受賞者などが17日までに決まり、太平洋戦争末期の沖縄県警察部長荒井退造(あらいたいぞう)(宇都宮市出身)らを描いた映画「島守の塔」に出演した吉岡里帆(よしおかりほ)さんが助演女優賞に選ばれた。

 今回は2022年公開の映画が対象。吉岡さんは戦時下の沖縄県知事島田叡(しまだあきら)を支える県職員を演じ、沖縄の独特なイントネーションを巧みに操りながら全身を使った熱演が評価された。吉岡さんが同大賞で賞を受賞するのは初めて。

 最も優れた作品に贈る「作品賞」は、同名漫画が原作で狩山俊輔(かりやましゅんすけ)さん監督の「メタモルフォーゼの縁側」が選ばれた。

 同大賞は1991年に始まり、映画批評家たちが毎年公開される邦画を中心に優れた作品、俳優などを選ぶ。今回の授賞式は5月16日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで行われる。

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