野球を通して知るスポーツの楽しさ、MLBレジェンドとの思い出に残る体験

ワールド・ベースボール・クラシックで躍動した侍ジャパンから野球に興味を持った子どもたち。これまで野球は未経験、もしくは野球経験の少ない小学1~4年生を対象にイベントが行われ、MLBレジェンドとともに打って、投げて、そして捕って、遊びながら野球の楽しさを体験した。

世界各地で開催されているMLBを代表する青少年参加型イベント「PLAY BALL」。日本でも2年目を迎えるこのイベントが2023年4月8日(土)、明治神宮外苑室内球技場で行われ、小学1年生から4年生まで計87名が参加した。

イベントでは、ボールを打つ、投げる、キャッチするなど5つのグループに分かれて順番に体験。指導をするのではなく、自由に楽しみ、ボールが当たった、キャッチできたうれしさなど、野球を通して成功した瞬間の楽しさを遊びながら体験した。

ゲストとして参加したのは、3人目の日本人MLB選手として初の日本プロ野球を経由せずにデビューし、マリナーズ、ロイヤルズでプレーしたマック鈴木さんと、メッツ、パイレーツ、ブルージェイズ、そしてヤンキースでも剛腕で活躍した五十嵐亮太さん。

鈴木さんは自身が考案した、遊びながらボールをキャッチするセッションを、五十嵐さんは思いっきりボールを投げるピッチングセクションを担当。

限られた時間だったが、それぞれのセクションで子どもたちは真剣に、そして、うまくいったときには笑顔になって遊びを満喫。

その後に2人のキャッチボールやバッティングを披露し、質問コーナーでは「なんで(打球が)そんなに上に飛ぶんですか?」「どうして野球選手になったのですか?」、そして「好きな野球選手は誰ですか?」の質問に五十嵐さんが「大谷(翔平)選手」と答えると子どもたちも大喜び。鈴木さんも最初は「野茂英雄さんです」の回答に親御さんからは「あ~」と納得の声も、現役では「すごく勉強家で尊敬しています」とダルビッシュ有投手の名をあげた。

最後に五十嵐さんから「楽しかった人!」との質問に子どもたちは元気に声をあげ、五十嵐さんは「それが何より。野球に興味を持って、やってもらえたらうれしい」と締めくくった。

イベント後、鈴木さんは「野球に親しんでくれたらいいな」、五十嵐さんも「参加して良かったなと思ってもらえるような回にしたかった」。

また親御さんに対して鈴木さんは「野球に興味を持っても、他のスポーツをしているなら継続してほしい。そのほうが野球のレベルは上がるし、野球をやっているからこそ他のスポーツも向上する」。

五十嵐さんも「運動は体にもいいこと。食事も美味しくなるし、よく寝る。いい循環になる。そういった環境を親がどれくらい提供できるか。子どもを参加させて良かったと思ってもらえたらうれしい」と話してくれた。

© MLB Advanced Media, LP.