『ひるおび』恵俊彰、岸田首相襲撃事件で“手荷物検査しない”警備体制を猛批判も「的外れ」の指摘続出

TBS放送センター

4月17日放送の『ひるおび』(TBS系)で、和歌山市の雑賀崎漁港で起こった岸田文雄首相(65)襲撃事件について特集。MCの恵俊彰(58)が日本の治安を嘆く場面があったが、視聴者からは多くの異論が上がっている。

15日に発生したこの事件。衆院和歌山1区補選の応援演説のために雑賀崎漁港を訪れていた岸田首相だが、演説直前、約10メートルほど離れた群衆の中にいた男が岸田首相の近くにパイプ爆弾と思われるものを投げ込んだ。

岸田首相はSPによってすぐに避難。また、男は近くにいた漁師によって押さえられ、その場で警察が威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕した。爆弾は投げ込まれてから約50秒後に爆発したという。

この日、番組では容疑者を会場内に入れた警備体制についての検証を行い、集まった人々の手荷物検査を行わなかったことを問題視。その中で恵は「結果的には8時間……。失礼しました、3時間移動してるわけじゃないですか」と、兵庫県に住んでいる木村隆二容疑者(24)が3時間以上掛けて自宅から雑賀崎漁港に移動してきたことを指摘。

その上で、「その3時間ですよ?その3時間、ずっと爆弾を持って動けていた。そういう国だってことですよね、いま」と日本の現状を憂いた。また、出演者の八代英輝弁護士(58)も「暴発の危険もあったわけで。ですから、見抜けないですよね。いくら防犯カメラでも」と言い、「やっぱり犯罪を企てるものの抑止には(ならない)」と話していた。

しかし、こうした恵の発言に視聴者からは、「いや3時間でも何時間でもバッグの中に入れてるだけだったらバレないだろ」「新幹線で手荷物検査なんてされたことない」「あまりに的外れ」「選挙演説のたびにいちいち手荷物検査しろって?」「他国ではパイプ爆弾を隠さないで移動するのか」といった手厳しい指摘が続出している。

「日本ではこれまでなかなか政治家を狙ったテロが起きていない中、安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件から1年も経たないうちに起きてしまったこの事件。こうした現状から恵は日本の治安の悪さを嘆いたようですが、そもそもバッグに入れていれば職務質問などに引っかからない限り、爆弾などを持ち運ぶのを事前に防ぐのは不可能。恵さんは単なる的外れな発言となっていました」(政治記者)

今回はテロ組織によるものではなく、単独犯による犯行と見られていることもあり、爆発物を犯人自身で運ぶのを事前に防ぐのはほぼ不可能だったはず。警備体制への安易な批判は簡単だが、もっと真摯に再発防止について発言するべきだったろう。

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