竹田市立図書館が公共建築賞で優秀賞 屋根ずらした外観、周囲の城下町に調和【大分県】

竹田市立図書館の外観。城下町の町並みに調和させた=竹田市竹田
湾曲し、さまざまな高さがある竹田市立図書館の書架。市内の自然や岡城の城壁から着想を得た

 【竹田】公共建築協会(東京都)が主催する「第18回公共建築賞」で、竹田市竹田の市立図書館が優秀賞に選ばれた。全国から122点の応募があり、2度の審査を経て同賞に33点を選出。その中から最高賞の公共建築賞を選び、10月ごろ発表される予定。

 市立図書館は2017年に新築移転した。鉄筋2階で延べ床面積は1577平方メートル。蔵書数は約13万8千冊。塩塚隆生アトリエ(大分市)が設計監理を手がけた。

 外観は民家が並んでいるように屋根をずらして配置し、周囲の城下町に調和するよう工夫。県産の杉集成材を使い、緩やかに湾曲したさまざまな高さの書架は、市内の自然や岡城の城壁から着想を得た。テラスや植栽が集いの場を演出している。

 後藤芳彦館長(64)は「市民の声を取り入れた憩いの場になっており、市外からも来館する。今後も賞に恥じない運営をしたい」と語った。

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