[長岡市議会議員選挙2023]6人超過、新人15人名乗りで混戦予想 女性議員はゼロから議席増えるか

長岡市議選で候補者の演説に耳を傾ける有権者=4月16日、長岡市

 統一地方選後半戦となる4月16日告示の新潟県の長岡市議選(23日投開票)は、定数34に対し6人超過の40人が立候補し、選挙戦に突入した。全県で人口減少問題が深刻化する中、地域経済の活性化や中山間地の振興策などで論戦を交わしている。

 現職は6人が引退、3人が県議選に出馬するなどして欠員が4人となる中、24人が立候補。元職は1人、新人は15人が名乗りを上げた。ベテラン現職や新人などが入り乱れる混戦が予想され、議会構成が大きく変化する可能性もある。

 女性立候補者は5人。女性現職は現在、ゼロとなっており、議席が増えるかどうかも注目される。

 党派別では公明、共産が各3人、日本維新の会、国民民主、参政が各1人、無所属が31人。地盤とする地域別では、旧長岡市が22人と最も多く、栃尾、越路、山古志が各2人、寺泊、和島、与板、中之島、三島、小国、川口が各1人。複数の地域や、居住地とは別に出身地などを地盤とする候補もおり、地域別の票の動きも焦点となりそうだ。

 年代別では60代が15人、50代が11人、40代が7人、70代が4人で、20、30、80代がそれぞれ1人。

 選挙戦スタートとなった4月16日、各候補は第一声を上げ、1週間の舌戦をスタートした。あるベテラン現職は「東京一極集中はやめ、全国から選ばれる長岡市にしないといけない。そのためにも中核市への移行が必要だ」と訴えた。

 ある新人は「地域間、世代間の格差の是正に取り組む。子を産み育てやすい街、老後も住みやすい街にしたい」と声を張り上げた。

 長岡市の4月15日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数)は22万1750人。前回2019年の投票率は50.62%で過去最低を更新した。

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長岡市議選で候補者の演説に耳を傾ける有権者=4月16日、長岡市

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