【勢いに乗る選手たち➀】ホームランキャッチ後のドヤ顔が忘れられない「お祭り男」

シーズン開幕直前に行われたワールド・ベースボール・クラシックの熱戦はまだ記憶に新しいが、そのなかで大活躍し、勢いに乗っている選手たちがいる。注目を集めたシーンを振り返り、選手のいまを見てみよう。(4月3日時点)

侍ジャパンとの準決勝で対戦したメキシコはグループCでアメリカを破り、1位で決勝トーナメントに進出すると、準々決勝では優勝候補のプエルトリコに逆転勝ちと勢いに乗っていた。その中心選手となったのがレイズのランディ・アロザレーナだ。

5回、先頭の岡本和真が放ったレフトへの大飛球をジャンプしてスーパーキャッチ。その後の無表情のドヤ顔は忘れられないシーンの一つだろう。

アロザレーナはこの大会で打率.450、9打点、OPSは1.507を記録するなどメキシコのベスト4進出に貢献し、大会のベストナインに選ばれた。

2015年にキューバから小さなボートで決死の覚悟でメキシコに亡命し、メキシカンリーグでプロデビュー後にメジャー入り。2020年にはポストシーズン史上最多の10本塁打を放ち、2021年に新人王を受賞するなど波乱万丈の人生を送ってきたアロザレーナ。

開幕戦では6回にタイムリーを放ち、一塁塁上で腕組みポーズを披露。

このポーズはアロザレーナの決めポーズで、メキシコのファンの間ではブームとなっている。大谷翔平とのツーショットでの腕組み動画も大反響となった。

日本時間4月3日のタイガース戦では4回に先制の1号アーチを放ったアロザレーナ。

今季3試合を終えた時点で10打数3安打、1本塁打、3打点、打率.300、OPS1.162。一度調子に乗ったら止まらない「お祭り男」がこれからどんな活躍を見せてくれるのか、その際のパフォーマンスにも注目したい。

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